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旧二条城跡、現在の二条城とは異なる、織田信長が建てた二条城の跡地を巡る旅

記事公開日:2016/01/07

京都の一大観光名所となっている「二条城」。しかし現在目にする事ができる二条城とは別の二条城があったのをご存知ですか?今回は織田信長が室町幕府の最後の将軍、足利義昭のために建てたという二条城跡を巡る旅をご紹介していきます。

旧二条城跡の石碑

※写真は旧二条城跡を示す石碑

 

織田信長が建てた二条城と、徳川家康が建てた二条城は異なる

 

日々多くの観光客が訪れている京都の二条城。しかし実は、現在目にする事ができる二条城は、徳川家康によって、江戸時代に入ってから建てられたものであり、それ以前の二条城は別の場所にあったというのをご存知でしょうか?

 

今回ご紹介するここは旧二条城跡を示す石碑の場所。市営地下鉄烏丸線、丸太町駅からも近い場所にあるこの場所は、かつての織田信長が室町幕府最後の将軍、足利義昭のために建てた二条城の跡地だと伝えられています。

 

平安女学院中学・高校の校舎

※写真は平安女学院中学・高校の校舎

 

かつて織田信長が建てたという旧二条城の周辺には、現在は平安女学院という学校の校舎が建っています。この平安女学院が京都で設立されたのは1895年(明治28年)で、京都市内でも有数の歴史を持つミッション系スクールとなっています。

 

織田信長が建てた、旧二条城の敷地はこんな感じになっていた

 

旧二条城の敷地イメージ

 

旧二条城跡の敷地は、現在の京都御苑の敷地も一部含む

 

上記の地図の点線の内側周辺が旧二条城跡の敷地であったと言います。南北は現在の烏丸丸太町交差点辺りから下立売通りに至る付近まで、そして東西を見てみると、一部は京都御所がある京都御苑の敷地内も含まれていたようです。

 

ちなみに市営地下鉄烏丸線の建設工事の際に、旧二条城のものと見られる石垣が発見され、京都御苑の中でそれらを見る事ができるようになっています(推定旧二条城の復元石垣)。

 

聖アグネス教会の建物

※写真は聖アグネス教会の建物

 

聖アグネス教会の礼拝堂入り口付近

※写真は聖アグネス教会の礼拝堂入り口付近

 

聖アグネス教会の歴史を示す石碑

※写真は聖アグネス教会の歴史を示す石碑

 

旧二条城跡の敷地の辺りを巡ると、他にも様々な建物があります。ここは1898年(明治31年)に建てられ、京都市の登録有形文化財にも指定されている「聖アグネス教会」。ここには先ほどご紹介した平安女学院の礼拝堂があるのですが、このモダンなレンガ造りの外観がとても印象的な建物となっています。

 

大丸ヴィラ

※写真は京都市登録有形文化財に指定されている大丸ヴィラ

 

そしてこちらは「大丸ヴィラ」という建物。大丸というとあの百貨店の大丸が有名ですが、ここはその大丸百貨店のかつての社長、下村正太郎氏の邸宅となっていた場所です。1932年(昭和7年)に建てられた洋館は一際目を引く雰囲気になっていて、京都市の登録有形文化財にも指定されています。

 

大丸ヴィラの歴史を示す案内板

※写真は大丸ヴィラの歴史を示す案内板

 

京都において大丸と言えば、古くから最も信頼される百貨店。それもそのはずで、大丸の発祥地は京都であり、この大丸ヴィラの建物も株式会社大丸が所有しているそうです。現在は非公開となっているため、中に入れないのは残念ですが、こちらも貴重な建物となっています。

 

京都と言えば町家、和風というイメージが強いかもしれませんが、明治時代から昭和初期にかけては、ハイセンスでモダンな建物も多く建てられました。たまには京都のモダンな建物や、レトロ喫茶を巡る旅をしてみるのもお薦めですよ。

 

今回ご紹介した京都旅のスポット

 

名称:旧二条城跡(石碑)
住所:京都府京都市上京区室町通下立売角(角の南西側に石碑)
アクセス:京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」から徒歩約6分

 

plastictニホンタビ編集部

日本には奥深い魅力を持った素晴らしいスポットがたくさん!ニホンタビがもっと楽しくなる、そんな大人のための旅行情報を発信していきます。

 

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