夏の盆の風情を感じる!鎌倉・ぼんぼり祭りで夜の鶴岡八幡宮を訪れる旅
鎌倉の夏の風物詩ともなっている行事が、夜の鶴岡八幡宮を優しく彩る「ぼんぼり祭り」。約400点ものぼんぼりが境内を優しく染め、そのぼんぼりの1つ1つには各界の著名人の書画が揮毫されています。今回は8月7日から9日まで行われた、2015年の鎌倉ぼんぼり祭りの様子をご紹介していきます。
夏の夜の鶴岡八幡宮を彩る、約400のぼんぼりの灯り
毎年8月、鎌倉・鶴岡八幡宮で行われる「ぼんぼり祭り」。夏の夜の風情が感じられる行事であり、同時に盆の到来を思い出させる行事でもあります。開催期間中には浴衣を着た人々が境内に集い、うちわを片手に1つ1つの書画、ぼんぼりを眺めながら、過ぎゆく夏のひと時をゆっくりと味わいます。
随分と忙しくなってしまった現代社会。しかしこの行事を訪れてみると、四季を感じ取ることの大切さ、そしてゆっくりと流れる時間を味わうことの大切さ、家族や大切な人とのつながりを守ること、多くの事を思い出させてくれます。
各界著名人のぼんぼりを眺めて歩くのも、祭りの楽しみ
ぼんぼり祭りの当日、鶴岡八幡宮の境内には約400ものぼんぼりが立ち並びます。そしてこのぼんぼりの1つ1つには各界著名人の書画が揮毫されていて、夜の闇の足元を優しく照らしてくれます。ここを訪れた人々は上宮へと参拝する途中で足を止めながら、思い思いのぼんぼりを眺めてはゆるりと談笑し、夏の夜の風情と情緒に触れていくのです。
このぼんぼり祭りに集まるぼんぼりは、鎌倉の街にゆかりのある著名人の作品が中心で、毎年どんな作品が集まっているのかも、訪れる楽しみの1つとなっています。そこで今回は、今年の鎌倉のぼんぼり祭りを楽しむ事ができなかった方のために、ぼんぼりの一部を以下にご紹介していきたいと思います。
漫画家、歌手、俳優、作家。それぞれのスタイルで思い思いのメッセージ
ぼんぼり祭りのぼんぼりには、各界著名人たちがそれぞれのスタイルで、思い思いのメッセージを表現しています。皆さんお馴染みの方々の今年のぼんぼりをご紹介していきますが、それぞれに個性が感じられて、素敵なものばかりでしたよ。
漫画家であり、路線バスを乗り継ぐテレビ番組でもお馴染みの「蛭子能収」さんのぼんぼり。蛭子さんの描くイラストはユニークなので、なぜか頭に印象として残ります。
近年はアニメソング界の帝王とも言われ、鎌倉市民でもある「水木一郎」さんのぼんぼり。自らのキャラクターとトレードマークをシンプルに表現した内容が、とてもうまくまとまっています。
エヴァンゲリオンで一世を風靡し、2016年にはゴジラの監督を務める予定の「庵野秀明」さんのぼんぼりには、「ゴジラ・再上陸」と書かれていましたよ。
そしてこちらが漫画家、イラストレーターの「わたせせいぞう」さんのぼんぼり。わたせせいぞうさんのイラストを見ていると、本当に心が癒やされます。大ファンです。
そしてこのぼんぼりは歌手の「鈴木雅之」さん。イラストを見ているだけで、鈴木さんを連想させますよね。「愛」という言葉をユーモラスに見せているのも素敵です。
そしてこちらが歌手の「南こうせつ」さんのぼんぼり。大分県の実家がお寺だったというだけあって、スローライフというか、含蓄のあるようなメッセージです。
そしてこちらのメッセージは、サッカー元日本代表監督を務めた「岡田武史」さん。地球は子孫から借りているもの、おっしゃる通りですよね。子孫が幸せに生きていける社会を築くのが、大人の役割ですよね。
そしてこちらの派手な色彩のぼんぼりは、俳優の「竹中直人」さんのもの。個性的でロックな感じがして、思わず忌野清志郎さんを思い出してしまいました。
そしてこちらが芥川賞作家の「藤沢周」さんのぼんぼり。鎌倉の地から純文学の世界を発信している先生の作品もまた、深い含蓄ありですね。
さらにこちらは女優の「朝丘雪路」さんのぼんぼり。どこか懐かしい美しさを感じさせる、気品のある女性のイラストが印象的です。
そしてこちらが少女漫画界のカリスマ、「折原みと」さんのぼんぼり。一際目立つひまわりの花と折原さんらしい少女の絵が印象的。
こちらは近年人気の歌手、「miwa」さんのぼんぼり。Miwaさんのトレードマークでもあるフォークギターも一緒に「環(wa)」を表現したもの。
上の写真は鶴岡八幡宮の上宮を望む風景。幸いにもこの週末は空も晴れ、夜の鎌倉には風もあり、涼しさが感じられる中でのぼんぼり祭りでした。盆の訪れを実感する鎌倉のぼんぼり祭り、皆さんも機会があれば大切な人と一緒に、海と山と人に恵まれたこの街で、夏の夜の素敵なひと時を過ごしてみてください。
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。
鎌倉の人気宿ランキング