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巨大な御柱にちなんだご当地そば!茅野駅の小さな駅そばと7年ぶりの奇祭・御柱祭

記事公開日:2016/04/07

7年ぶりの「御柱祭」で大きな盛り上がりを見せている諏訪と茅野の街。週末だけで既に約35万人もの人出となり、巨木の木落しや川越し、里曳きを一目見ようと多くの人々が訪れています。今回は御柱祭の会場へ向かう途中の茅野駅構内で見つけた、小さな駅そばの、さりげない魅力を持ったご当地メニューをご紹介していきます。

そば処白樺の御柱そば


電車で旅をすると、ついふらっと立ち寄りたくなるのが「駅そば」。小腹が減っているからつい食べたくなるものなのか、駅そばの暖簾を見ると小腹が減ってくるものなのか、なんとも言えない不思議な魅力で私たちを引き寄せます。

 

折しも今回訪れた長野県茅野市は、7年に一度、寅と申の年に行われる日本の奇祭「御柱祭」の真っ最中。樹齢150年を超えるモミの木の中から16本だけを選び出し、4月2日の山出しからスタートするこの奇祭は、重さ約10トンにもなる巨木を山から下ろして里へと曳き出し、6月の宝殿遷座祭を経て、諏訪大社へと奉納されます。

 

御柱祭の熱気に包まれて賑わう茅野の街

 

御柱祭で練り歩く地元の人々

 

観光客も混じった祭りの人混み

 

週末に訪れた茅野駅周辺は、御柱祭で大きな盛り上がりを見せていました。様々な色の法被を着て、街を練り歩く地元の人々。そして7年に一度のこの奇祭を目にしたいと訪れた観光客の人々。

 

木落しの有料観覧席へ向かう人々

 

訪れたこの日は「木落し」と呼ばれる行事の真っ最中で、最大斜度35度の斜面を、重さ約10トンもの巨木に跨った人々が一気に滑り降りる勇壮な様を一目見ようと、特設の観覧席(有料)が用意されて賑わっていました。

 

茅野駅構内のそば処白樺

 

茅野駅の小さな立喰いそばにも、御柱祭にちなむご当地そば

 

そんな茅野の街の盛り上がりの中で見つけたのがこの駅そば。「そば処 白樺」と書かれたこの小さな暖簾は、駅の改札口を出てすぐの右にある立喰いそばです。わずか4人ほどしか並んで食べる事ができないほど小さなスペースですが、この立喰いそばのお店にも、御柱祭にちなむご当地の信州そばがありました。

 

大きくて長い竹輪の御柱

 

こちらが茅野駅の中の立喰いそば「白樺」で頂いた「御柱そば(480円)」。街中で見かけた本物の御柱の代わりに、こちらの信州そばには一本の大きな竹輪が入っていました。諏訪神社に奉納される巨木を思わせるような、とても太くて長い一本の竹輪が印象的な一杯です。

 

御柱そば

 

そばの中には長野県らしく山菜がたくさん入っていて、一口味わってみると、深い甘味がある出汁の旨さにホッと癒されます。駅そばの場合、1分ほどの短い時間でそばを提供するため、麺は生そばではなく、茹でそばを使用している事がほとんどだと思います。そのため、麺自体で他の駅そばなどと大きな差別化をするのは結構難しかったりするのかなとも思う訳ですが、一方の出汁に関しては地域ごとに特色もあって、その味わいが駅そばを巡る楽しみの1つだとも感じます。

 

そば処白樺の張り紙

 

ちなみにこの茅野駅構内の駅そばには、茹でそばだけでなく、生そばのメニューもありました。食券を買う際に生そばで注文をすることもできるようになっていて、生そばを選べば3分ほどで提供してくれます。また、御柱そば以外にも気になるメニューが目につきます。「野沢菜わさび昆布そば」なども美味しそうですよね。もりそばなどを除く一部のそばはテイクアウトもできるようになっていて、容器代20円を支払えば作ってくれるのだそうです。

 

ここでは、わずか5分ほどで御柱そばを平らげてしまいましたが、おばちゃんありがとう。とっても美味しく頂きました、ご馳走様でした!

 

茅野駅前に集う人々

 

茅野駅の駅前へ降りてみると、まだまだたくさんの人々が。しばらくの期間は諏訪湖周辺の賑わいも続きそうですね。さて、木落しの次は川越しや里曳きの様子もぜひ見たい!ということで、御柱祭の熱気の中に戻っていきたいと思います。

 

今回ご紹介した長野・茅野旅のスポット

 

名称:茅野駅
住所:長野県茅野市ちの3506
アクセス:新宿駅から特急あずさに乗り、約2時間~2時間15分程度
参考リンク:御柱祭の公式サイト

 

plastictニホンタビ編集部

日本には奥深い魅力を持った素晴らしいスポットがたくさん!ニホンタビがもっと楽しくなる、そんな大人のための旅行情報を発信していきます。

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