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類稀な美しさの日本三大夜景!夜景の中の極上、函館・神戸・長崎のビュースポットを巡る旅

記事公開日:2017/06/15

日本全国に溢れる夜景スポットの中でも、その類稀な美しさから「日本三大夜景」と呼ばれる夜景スポットがあります。北海道の函館山から見下ろす夜景、そして神戸の摩耶山掬星台から見下ろす夜景と長崎の稲佐山から見下ろす夜景の3箇所。今回は日本の中でも特別に美しいとされ、訪れた人々の心を動かす、日本三大夜景の地を巡る旅へとご案内します。

 

1.地形と光のコントラスト、色が生む魔法の輝き。函館山から望む函館市街の夜景

 

日本三大夜景の1つに数えられる、函館山の夜景

※写真は日本三大夜景の1つに数えられる、函館山の夜景(北海道函館市)

 

北海道の港町、函館市の南西の端(はし)、海に突き出た「函館山(334m)」から望む函館市街の夜景は、宝石箱をひっくり返したような夜景とも、何度でも見に行きたくなる「魔法の輝き」とも表現されます。

 

函館山山頂の展望台から望む市街の夜景は、まるで手を伸ばせば届きそうと感じてしまうほどの近さ。それが最初にこの夜景を見た時の感動の1つです。左右から海に挟まれている函館の特別な地形が印象的な構図を生み出し、煌(きらめ)く市街と海の暗闇のコントラスト、そして海岸沿いの道路が描き出す光のアーチが空間をミステリアスに演出しています。

 

加えて函館市街の明かりは派手なネオンなどでなく、人々が生活する家の明かりや街路灯が中心となっているため、その優しい光が人の心を癒すような夜景を創り出しています。温かみのあるオレンジ色の街灯を整備し、歴史的な建物を優しい光でライトアップするなど、夜景を際立たせる函館市の取り組みも実を結んでいるのです。函館山山頂の展望台まではロープウェイでアクセスするのが便利です。山麓駅から山頂駅までの所要時間は僅か3分ほどとなっています。

 

名称:函館山山頂展望台
住所:北海道函館市函館山
アクセス:JR「函館駅」より市電「十字街」電停、徒歩10分で「ロープウェイ山麓駅」へ
ロープウェイ運賃:往復大人1280円、小人(小学生)640円
駐車場:専用駐車場あり(有料、登山道路は冬期には閉鎖されます)
参考リンク:函館市公式観光情報サイト

 

2.1000万ドルの絶景と表現されるスポット。神戸、摩耶山掬星台からの夜景

 

日本三大夜景の1つに数えられる、摩耶山掬星台の夜景

※写真は日本三大夜景の1つに数えられる、摩耶山掬星台の夜景(兵庫県神戸市)

 

神戸は夜景が美しい街と言われ、市内にはいくつかのビュースポットもありますが、中でも六甲山系、摩耶山からの夜景は「1000万ドルの夜景」と称されるほど。幻想的で宝石を散りばめたような美しさとも表現されますが、特に山頂近くにある展望広場、「掬星台(きくせいだい)」から見下ろす夜景は日本三大夜景にも数えられています。

 

この掬星台の標高は約700m。この高さこそが夜景を美しくしている秘密です。眼下には神戸市街から大阪湾全体、そして遠く和歌山や淡路島の夜景までが、パノラマのように広がっています。ちなみに「掬星台(きくせいだい)」とは、手で星を掬(すく)うほどの夜景が広がるという意味なのだそう。このスポットの美しさは星屑の煌(きらめ)き、関西一の夜景スポットと表現されます。

 

尚、掬星台の展望テラスは広い公園の中にあるため、ゆっくりと夜景が楽しめるようにテーブルやベンチも備えられています。また、蓄光石を散りばめて星座を描いている遊歩道、「キラキラ☆小径」も、訪れる人たちの人気を集めています。掬星台へのアクセスは、「まやビューライン」のケーブルとロープウェーを乗り継ぎます。

 

名称:摩耶山 掬星台
住所:兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-2
アクセス:JR「三宮駅」より神戸市営バス「摩耶ケーブル下」へ
まやビューライン(ケーブル・ロープウェー)運賃:往復大人1,540円、小人(12歳未満)770円
参考リンク:まやビューライン 掬星台(神戸夜景)

 

3.日本三大夜景から世界新三大夜景へ。海外からも夜景観光客が訪れる稲佐山

 

日本三大夜景の1つに数えられる、稲佐山の夜景

※写真は日本三大夜景の1つに数えられる、稲佐山の夜景(長崎県長崎市)

 

長崎の稲佐山(333m)から望む夜景は、眼下に広がる長崎港を囲むように街の光が煌(きらめ)き、対岸の山の斜面も宝石を散りばめたように瞬いて、全体が幻想的な雰囲気を創り出しています。深く湾入した長崎港を中心としたすり鉢状の地形、そして風頭山、鍋冠山といった市街を囲む山の斜面、山上に住宅地が広がっていることで、立体的且つダイナミックな夜景が生みだされています。

 

ここ長崎は観光都市であり、歴史の街。例えば天主堂群や眼鏡橋、出島、グラバー邸といった多くの歴史的建造物がライトアップされ、それぞれに幻想的な演出が施され、それが豊かな表情の夜景へとつながっていっています。

 

また、「長崎ランタンフェスティバル」などの夜間イベントや、「夜景ナビゲーター」などの取り組みも実を結んでいます。2012年に開催された「夜景サミット」では、香港、モナコと共に「世界新三大夜景」に認定され、海外から訪れる夜景観光客も増えています。稲佐山山頂の展望台は山麓の「淵神社駅」からロープウェイで約5分、概ね15~20分程度の間隔で運行されています。

 

名称:稲佐山展望台
住所:長崎県長崎市稲佐町
アクセス:JR「長崎駅」より長崎バス7分「ロープウェイ前」へ
ロープウェイ運賃:往復大人1230円、中・高校生920円、小学生610円
駐車場:山頂駐車場あり(有料)
参考リンク:稲佐山公園公式サイト

 

あらき 獏(ばく)あらき 獏(ばく)

情報誌の編集者を経て、現在は文化、歴史系フリーライター。歴史を側面から探ることで、歴史の謎解きを楽しんでいます。

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