一度は訪れてみたい日本三大秘境!日本の原型が残るスポットを巡る旅
狭い土地しかないと言われる日本の国の中でありながら、外界との接触が少なく、独自の暮らしや伝統文化が残され、受け継がれている秘境の地があります。今回は一度は訪れてみたい「日本三大秘境」のスポットに注目したまとめ記事をご紹介。日本にはまだまだ素晴らしいスポットがたくさんあるんです。
1.険しい山間地の豪雪地帯に残る、独自の合掌造り集落で有名な「白川郷」
日本三大秘境の1つと言われ、JTBが選んだ日本の秘境100選にも選定されている「白川郷」。ここは重要伝統的建造物群保存地区にも指定され、この独特の合掌造りの建物は「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産にも登録されています。
岐阜県最北端の険しい山間地に位置し、日本有数の豪雪地帯でもあるこの場所には、いつの頃から集落ができたのかは定かでないものの、鎌倉時代初期の記録には既に登場していると言います。特徴的な独特の合掌造りの建物は、江戸時代に入ってから養蚕業が浸透し、蚕を育てるスペースを確保するために民家の建物が大型化し、現在のような形を残したと伝えられます。
そして、かつてこの厳しい山奥の場所には独特の風習、文化があったといい、合掌造りの建物には「夜這い専用の出入口」なるものが設けられています。大家族生活が当たり前の当時、家族の中では長男のみが結婚して一家を継ぐスタイルで、その他の男子兄弟は結婚せず、実家にいながら他の女性たちのもとへ通うという生活が定着していたと言われます。
住所:岐阜県大野郡白川村
アクセス:東海北陸自動車道「白川郷IC」から約10分
参考リンク:白川郷観光協会の公式サイト
2. 平家の落人が秘境の渓谷に隠れ住み、再興を願ったと言われる「祖谷(いや)」
日本三大秘境であるのはもちろん、四国の中でも秘境として知られる祖谷(いや)。約20kmに渡って続く祖谷渓谷があるこの山奥には、屋島の戦いで敗れた平家の落人伝説が残され、平家の再興を願う人々が住み着いて今の時代へ至っていると言われます。
祖谷の一帯には平家の伝説を伝えるスポットが多くあり、鎧や旗、古文書などを展示している「平家屋敷民俗資料館」や、源氏が攻めてきた際に切り落として侵入を防ぐ目的を持っていたという「祖谷のかずら橋」などが特に有名となっています。
西祖谷地区にかかるかずら橋は、高さが約15m、長さが約45mとなっていて、シラクチカズラ(サルナシ)という樹木を編みこんで作られた吊り橋。この他にも奥祖谷地区には男橋と女橋に分かれた「奥祖谷二重かずら橋」というさらに長い橋もあり、「野猿」と呼ばれた人力で動かすロープウェイなども設けられていたといい、現在もその姿を目にする事ができます。
住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2(祖谷のかずら橋)
アクセス:JR「大歩危駅」から車で約20分、井川池田ICからは車で約60分
参考リンク:三好市観光協会の公式サイト
3.九州山脈の奥地に外界との接触が少なかった伝説の村がある「椎葉村」
出典:http://iju.vill.shiiba.miyazaki.jp/
出典:http://iju.vill.shiiba.miyazaki.jp/
標高1,000m以上の九州山脈の山々に囲まれ、九州のほぼ中央から南へ下がったエリアに位置している広大な村が宮崎県の「椎葉村(しいばそん)」。この村で人が住めるとされる地域は全体の4%ほどしかなく、限りなく深い山々と空の景色が続く秘境となっています。
そしてこの地にも壇ノ浦の戦いで源氏に敗れた平家の落人伝説が残り、奥深い隠れ里としての歴史を送ってきた経緯があると言います。「椎葉神楽(しいばかぐら)」と呼ばれるこの地の神楽は重要無形民俗文化財にも指定され、その他にも「臼太鼓踊り」「的射」といった民俗文化も受け継がれています。
外界とのつながりが薄い山奥のこの地では、かつて狩猟の生活が行われたり、ヒエやソバを主食にしていた時代があるとされ、犬を用いた猪鹿狩りや、農薬を用いずに行われた焼き畑農業などの伝統が残され、遥か昔の日本の文化の姿が残る地であるとも言われます。
住所:宮崎県東臼杵郡椎葉村
アクセス:宮崎市からの場合は車で約3時間20分
参考リンク:椎葉村観光協会の公式サイト
ニホンタビ編集部
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