1000年前創業も!京都で一度は食べたい絶品歴史メシ・歴史スイーツ10選
平安時代以降、日本の都として栄え続けた京都の街はまさに文化と食の歴史の宝庫。近年の京都では様々な新店、話題の店が登場しているものの、歴史旅でお薦めしたいのはやはり「歴史メシ&歴史スイーツ」。今回はWebでのアンケート調査をもとに、京都で一度は食べたい絶品歴史メシ、歴史スイーツをピックアップしてみました。1000年前に創業したお店から、有名な昔話にちなむお店まで、奥深い京都の魅力が垣間見えるお店ばかりですよ!
【1】あぶり餅一和(約1000年前、平安時代の創業)
あぶり餅 Broiled Rice-Cake / nekotank
"今宮神社横の団子屋のうちの一軒です。甘砂糖に付けた餅を焼くような、香ばしい香りが食欲をそそります。ここのメニューは「あぶり餅」のみです。まず座敷に上がるとお茶を急須と一緒にサービスしてくれます(夏は冷たいお茶)。5~10分もすると、焼きたての「あぶり餅」が登場です。小さくて指先くらいのやわらかい餅が、竹ひごに刺さって15本。その餅を手作りで丸めて焼き、特製のたれをつけて出してくれます。特製のたれは醤油と味噌が混ざったものらしいのですが、きな粉をまぶして少し焦げた餅が、この特製たれに包まって上品な甘さになっています。この一和さん、創業してから1000年ほど経つとの事。しかも、1000年以上前から湧いている井戸が店内にあります。大汗をかいて夏の京都を観光する中で、名水で点てた冷たいお茶と一緒に「あぶり餅」を頂くと、生き返ったような気分になりますよ。"
所在地:京都府京都市北区紫野今宮町69
【2】鍵善良房(江戸時代、享保年間の創業)
"「鍵善良房」は江戸時代、享保年間創業の京菓子のお店です。お店は祇園の四条通りと高台寺にあり、両店舗ともに京都らしい雰囲気の中でお菓子をいただく事ができます。様々な京菓子がありますが、特に有名なのは黒蜜で食べる「くず切り」。ツルツルプルンのくず切りは、他ではなかなか味わう事のできない食感です。氷水の中に浮かぶくず切りは、夏の暑い京都で見た目からも涼を感じる事ができると思います。そして創業当時からの名物、菊寿糖(きくじゅとう)という落雁(らくがん)も有名です。その他もどれも繊細で美味しく、京都らしさを感じられるもので、お土産に喜ばれるものばかりです。"
所在地:京都府京都市東山区祇園町北側264
【3】瓢亭(ひょうてい)(江戸時代、天保年間の創業)
"瓢亭の朝粥はお薦め。といっても簡単なミニコース風になっていて、前菜、炊き合わせなどが入った器がまず供されたのちに朝粥が出てきます。その中に「瓢亭たまご」という有名な一品も入っており、名料亭の味が楽しめます。お粥とともに熱々のとろみがついた出汁も出てくるのですが、それをお粥にかけて食べる形です。そしてこの出汁がさすがというとても良い味なのです。これを食べると体の中が綺麗になるような感じがします。瓢亭には本館もありますが、人数や季節によっては入れず、別館で十分名料亭の味を堪能することができます。お値段は4500円前後なので、お粥の割にはえらく高いと思われがちですが、一度食べればきっと納得できると思います。"
所在地:京都府京都市左京区南禅寺草川町35
【4】半兵衛麸(1689年、江戸時代前期の創業)
"半兵衛麸は生麩と湯葉の専門店です。食事のできる茶房半兵衛が併設された本店が清水五条、五条大橋の近くにあります。とても京都らしい立地なので、訪れるだけでも京都気分が味わえます。メニューは麩と湯葉づくしの「むし養い料理」のコースで、十分に満足できる内容です。田楽や揚げ物など、生麩ってこんな料理もあるんだ!と発見できるようなメニューばかりです。300年以上の歴史を持つ、伝統の味を思う存分に味わう事ができます。"
所在地:京都府京都市東山区問屋通五条下ル上人町433
【5】一保堂茶舗(1717年、江戸時代享保年間の創業)
2014.05.15 京都大阪之旅 Day 6 本能寺、寺町通、錦市場 / tenz1225
"京都で日本茶のお店と言えばやはり「一保堂」が信頼されていると思います。一保堂の本店には「嘉木」という喫茶室があり、こちらのスタッフの方にお茶の淹れ方を教わりながら、お茶が楽しめます。自分自身で淹れたお茶がこんなに美味しく感じるなんて!と思うくらいに、新鮮な体験でもありました。観光で訪れるのであれば、こういった体験もきっと良い思い出になると思いますよ。我が家もこれ以来、奮発して一保堂のほうじ茶をよく買うようになりました。"
所在地:京都府京都市中京区常盤木町52
【6】みなとや幽霊子育飴本舗(約450年前、江戸時代の創業)
"有名な昔話にちなむお店です。夜中にいつも飴を買いに来る女性がいる。不思議に思った飴屋の主人が後を付けてみると、墓場でスッと消えてしまった。ところが地面の中から赤ん坊の泣き声がし、掘り返してみると赤ん坊が飴を舐めながら、母親の遺体と一緒に入っていた。飴屋はこの女性が子供に食べさせるために、飴を買いに来たのだと母親の想いに感激し、子供を連れて帰って大事に育てたそうだ。この話に登場する飴屋のモデルとされているのが「みなとや幽霊子育飴本舗」の子育飴。ペースト状の飴ですが、舐めてみると何とも深い味わいが口に広がります。90gで300円というお値段で、大人数でちょっとずつ舐めてみるのも一興です。「みなとや」は一時期営業を停止していたのですが、今では見事に復活し、営業を続けられております。450年という日本一の歴史を持つ飴を、昔話を思い浮かべながら、味わってみてください。"
所在地:京都府京都市 東山区松原通大和大路東入二丁目轆轤町80−1
【7】聖護院八ッ橋(1689年、江戸時代前期の創業)
赤を喰らう。 / HIRAOKA,Yasunobu
"今や京都土産の定番中の定番となっている「聖護院八ッ橋」。八ツ橋を売るお店は何軒かあるものの、聖護院八ッ橋が最も古く、販売を始めたのは江戸時代に遡ります。この八ッ橋は京都博覧会の際に売られて人気が出て、後に京都駅でも売られるようになって京都土産の定番になったと聞いた事もあります。現在は硬く焼いた八ッ橋よりも、生タイプの生地に様々な餡を入れた生八ッ橋が人気となっていて、餡の種類も「つぶ餡」「イチゴ」「抹茶」「ゆず」「さくら」「黒糖」など、女性や修学旅行生でも食べやすいものばかりになっています。"
所在地:京都府京都市左京区聖護院山王町6
【8】スマート珈琲(昭和7年創業の老舗喫茶店)
@スマート珈琲店 / acotie
"昔ならではの味わいのある喫茶店で、1階では珈琲に加えて軽食のメニューも充実しています。中でもホットケーキは昔からの人気で、小ぶりな2枚のホットケーキにバターとメープルシロップだけをつけて頂くというものなのですが、これまた珈琲によく合います。他にもサンドイッチやフレンチトースト等、奇をてらった物ではなく、オーソドックスでシンプルなものばかりです。珈琲豆やサーブ皿等はレジで購入する事もできるので、ここでしか販売されていないお土産としても喜ばれます。尚、2階ではランチタイムの際に洋食が出されます。こちらも大変な人気でお昼時には行列もしばしばです。ポークソテーやクリームコロッケといった定番の美味しい洋食を頂く事ができます。"
所在地:京都府京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町537
【9】フランソア喫茶室(昭和9年創業の老舗喫茶室)
"昭和の名優・宇野重吉のために考案された、フレッシュクリームがたっぷり入ったウィンナータイプのコーヒーが名物です。 カフェオレともカプチーノとも違う、コクのあるクリームが絶妙でとても飲みやすく、ブラックコーヒーでも十分に満足できます。創業は1934年で、登録有形文化財指定の「フランソア喫茶室」は建物自体も文化的・歴史的建造物としての価値があります。建物の中にはステンドグラスや絵画が多く飾られ、この文化的な雰囲気に惹かれてか、芸術家・藤田嗣治などの有名人を含む、多くの人たちがここに通ったそうです。"
所在地:京都府京都市下京区西木屋町通四条下る船頭町184
【10】新福菜館本店(創業約80年のラーメン店)
"京都の中でも草分け的存在のラーメン店です。現在も人気ラーメン店と隣り合う立地で軒を連ねていることでも有名です。焦がし醤油が特徴で、ラーメンのスープが真っ黒なため、当初はびっくりするお客さんも多かったそうですが、現在では「京都ブラック」という言葉ができるほどに愛されているラーメンです。ちなみにこの焦がし醤油を使った「黒いチャーハン」も人気です。地元の人間は行列を尻目に、持ち帰りの中華そばを入り口付近で注文し、持ち帰っていきます。"
所在地:京都府京都市下京区東塩小路町569
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。
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