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足を伸ばす価値あり!全国のご当地歴史メシを堪能するグルメ旅8選

記事公開日:2015/07/24

全国各地の歴史スポットを巡る旅の中で、大きな楽しみの1つになるのがご当地グルメ。中でも長年に渡って暖簾が守られている「歴史メシ」をゆっくりと堪能するのは、普段忙しい大人にとっては最高の贅沢時間なのかもしれません。そこで今回は歴史上の人物や地域の伝統文化にゆかりのある、一度は堪能してみたいご当地グルメ、歴史メシのお店とメニューをピックアップしてご紹介していきます。

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【1】名門伊達家の旧邸宅!仙台が誇る伊達文化の中で体感できる「箪笥料理

 

鍾景閣
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鍾景閣
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仙台市の近郊にある「鐘景閣」。ここは明治時代以降、藩主から伯爵へと身分を移していた伊達家の人たちが住んでいた邸宅。そして仙台が誇る、名門伊達家の文化が香る邸宅で頂けるメニューが「大名駕籠膳」や「箪笥料理」。御膳の中身には、あの伊達政宗公が好んでいたと言われる食材がふんだんに取り入れられているとのこと。当時かなりの食通だったと言われる政宗公は、赤貝やアワビなど三陸の魚介類、内陸部で育てた鯉、仙台藩の領民たちが差し出したセリや大根などの野菜を好んだと言われます。趣のある鐘景閣の建物の中で、伊達家が参勤交代の際に使っていた駕籠をモデルにしたというお膳を見ているだけでも、いにしえの伊達文化を感じる事ができます。

店名:鐘景閣(しょうけいかく)
住所:宮城県仙台市太白区茂庭字人来田西143-3

 

【2】あの藤原純友も食べた?ルーツは伊予水軍にありと言われる「丸水」の「宇和島鯛めし」

 

丸水の宇和島鯛めし
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丸水の宇和島鯛めし
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大分県と愛媛県の間、豊後水道の中央に位置する日振島。ここは藤原純友で知られる伊予水軍の根拠地だったと言われる場所であり、「宇和島鯛めし」のルーツがある場所とも言われます。宇和島鯛めしの特徴はいわゆる一般の鯛めしとは異なり、鯛の刺身を生のままご飯の上に乗せ、卵を掻き雑ぜた独特のタレをかけて食べるという点。そして愛媛県松山市にある「丸水」というお店は、宇和島鯛めしの代名詞のようなお店で、もともとは宇和島市に店舗を構えていました。こちらでは伊予水軍が船の上で鯛を捌き、ご飯の上にかけてそのまま食べるという、当時の歴史、スタイルを受け継いだ宇和島鯛めしを美味しく味わう事ができます。宇和島の一本釣りで釣った鯛の味わい、ぜひ一度試してみて欲しいと思います。

店名:丸水(がんすい)
住所:愛媛県松山市大街道3-6-4 1F

 

【3】黄門様が食べたラーメンの味はいかに?水戸で味わうその名も「水戸藩ラーメン」

 

金龍菜館の水戸藩ラーメン
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金龍菜館の水戸藩ラーメン
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江戸時代、日本で初めてラーメンを食べたと言われるのが、黄門さまの愛称で親しまれる水戸藩主の徳川光圀公。この歴史にちなみ、茨城県水戸市の「金龍菜館」というお店では「水戸藩ラーメン」というご当地ラーメンがあるのだとか。気になる「水戸藩ラーメン」は、古文書をもとにして黄門さまが食べたとされるラーメンをできる限り忠実に再現しているのだそうで、ラーメンのスープは高級食材の中華ハムからとっているものなのだとか。江戸時代にあの黄門さまが堪能した味、ぜひ一度食べてみたいですね。

店名:金龍菜館
住所:茨城県水戸市米沢町237-15

 

【4】みたらし団子発祥の地!京都・下鴨で今も親しまれる甘味処「加茂みたらし茶屋」

 

加茂みたらし茶屋のみたらし団子
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加茂みたらし茶屋のみたらし団子
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世界遺産である下鴨神社から、歩いて5分ほどの場所に佇む甘味処が「みたらし茶屋」。下鴨神社には御手洗池という葵祭の際、斎王代の禊の場として使われる神聖な池があり、この池の水泡をモチーフにして作られたと言われるのが「みたらし団子」。そしてこの「加茂みたらし茶屋」は、みたらし団子発祥の地とも言われています。焼きあげられた団子の香ばしさと、黒砂糖を使用したまろやかなタレがコラボレーションした味わいは、昔も今も地元で愛されている名物の逸品。京都には様々な歴史メシ、歴史スイーツがありますが、ここもぜひ押さえておきたいお店です。

店名:加茂みたらし茶屋
住所:京都府京都市左京区下鴨松ノ木町53

 

【5】創業は慶応2年!幕末から続く老舗「吉宗」は「茶碗蒸し」の聖地とも言えるお店

 

吉宗の茶碗蒸し
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吉宗の茶碗蒸し
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長崎市にある「吉宗(よっそう)」本店は、1866年(慶応2年)創業という老舗。そしてこの吉宗(よっそう)の名物となっている歴史メシと言えば「茶碗蒸し」。こちらの吉宗(よっそう)の茶碗蒸しの特徴は、見た目からもわかりやすいその大きさ。丼ほどの大きな器の中は具沢山で、あなご・魚おぼろ・錦糸卵が乗った蒸し寿司と一緒に供されます。当時、魚問屋等で賑っていた長崎の万屋町で、忙しい人々に対して簡単に作れて美味いものを出したいと考えた創業者、吉田宗吉信武氏が店を構えたのが始まりとされ、大きな器の茶碗蒸しに蒸し寿司を添えた「夫婦蒸し」が、江戸時代から受け継がれてきた吉宗(よっそう)独特の茶碗蒸しとなり、現在まで味わいが受け継がれています。ちなみに東京・銀座には暖簾分けを受けて分離・独立した銀座吉宗というお店があり、こちらでも名物の茶碗蒸しが味わえるそうですよ。

店名:吉宗 本店
住所:長崎県長崎市浜町8-9

 

【6】江戸時代に「うなぎのせいろ蒸し」を世に送り出してから300年超の「元祖本吉屋」

 

元祖本吉屋のうなぎのせいろ蒸し
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元祖本吉屋のうなぎのせいろ蒸し
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福岡・柳川の名物「うなぎのせいろ蒸し」を初めて世に送り出したと言われているのが「元祖本吉屋」。創業は江戸時代の天和元年とのことなので、300年以上にわたって暖簾を守り続けている老舗中の老舗です。初代の頃から受け継がれてきた秘伝のタレを使用し、香ばしく焼き上げられたうなぎと錦糸卵をごはんの上に乗せてせいろで蒸します。柳川は文豪・北原白秋の故郷でもあり、街中に水路が張り巡らされ、「水郷柳川」とも呼ばれている街です。こちらの藁葺き屋根の店内で、野趣溢れる庭の様子を眺めながら、歴史に思いを馳せながら頂く名物の味わいはまた格別です。

店名:元祖本吉屋
住所:福岡県柳川市旭町69

 

【7】信州須坂の豪商「田中本家」の歴史メシは、江戸時代をリアルに再現した「橘弁当」

 

田中本家博物館:正面
田中本家博物館:正面 / G4GTi

 

長野県須坂市には土蔵が多く残る蔵の街並みがあり、こちらには江戸時代に地元の豪商であった「田中本家」の館があります。そしてこちらの田中本家では古文書をもとにして、江戸時代の料理を再現した「橘弁当」を頂く事が出来ます(要事前予約)。3段重ねのミニお重に、季節の旬の食材を活かした料理が美しく並び、お重の他にも吸い物・紫米おこわ・飲み物・女紋のひざ掛けが付きます。他にも殿様が食した雑煮を再現した「やまどりの雑煮」や、やまどりの雑煮におこわと小鉢が付いた「お雑煮点心」(お雑煮は夏季はやっていないそうです)もあります。また、春や秋には8日間限定で、江戸時代料理の再現食事会というものが行われ、人数限定の予約制ではあるものの、江戸時代の献立で、食器も当時の伊万里焼や輪島塗などの本物で頂く事が出来るようになっています。尚、建物も1733年から続く豪商の館であり、貴重な衣裳、漆器、陶磁器、玩具、文書などが多数展示されています。博物館の見学もできるので歴史散歩にはお薦めです。

店名:田中本家
住所:長野県須坂市大字小山穀町476

 

【8】若かりし頃の陛下もお忍びで堪能!「コロンバン」で愛される名物「アップルパイ」

 

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現在の天皇陛下である明仁さまが、学習院大学時代にお忍びで銀座に訪れた際、立ち寄っていたと言われているのが1924年創業の老舗喫茶店の「コロンバン」。そこで天皇陛下がお召しになったのはアップルパイと紅茶だそうで、そのメニューの名前が「プレミアムアップルパイ」(コーヒー又は紅茶付き)。フルーツとバニラアイスが添えられたアップルパイで、その時代からずっと変わらずに紅玉リンゴを使用しているそうです。当時とは値段もフォルムも少しだけ変わってしまいましたが、味の美味しさは変わらずにそのままです。コロンバンの現在の原宿本店でも食べることができるそうですよ。

店名:コロンバン原宿本店
住所:東京都渋谷区神宮前6-31-19

plastictレキタビ編集部

歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。

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