鯖寿司の名店・いづうの小鯛の雀寿司は何度でも食べたくなる逸品!
日本の食文化を語る上で外す事ができない街・京都。この街には数えきれないほど多くの名店があり、その1つ1つが美味しく、訪れる人を幸せな気分にしてくれる。「次はどのお店に行ってみようか?」、そんな風に夫婦で会話し合うのも、京都旅の楽しみ方の1つ。今回は鯖寿司の名店「いづう」をピックアップしてご紹介していきます。
鯖寿司の名店として有名な祇園「いづう」
一口に鯖寿司と言っても多くの店があるものの、祇園にある「いづう」の寿司はやはり旨い。祇園に足を運ぶとふと思い出し、つまみたくなる味。そこで今回は、久々に訪れた「いづう」を皆さんにもご紹介していきたいと思います。
「いづう」の創業は江戸時代の1781年。創業以来ずっと祇園のこの場所で暖簾を出し続けているとのことで、初代の「いづみや卯兵衛」さんの名をとって、「いづう」という屋号になったのだとか。かつて福井の若狭湾で採れた真鯖を京都まで運び、祭りなどの晴れの日に好んで食べられていたという鯖寿司を、初代が寿司作りのプロとしての技術を注ぎ込んで商品化したものと言われています。
夜の祇園。白川南通りから四条通りまで、わずか150mほどしかない祇園の切り通し。この通りには歴史ある老舗が数多く軒を連ねます。そして鯖寿司の名店「いづう」は、観光スポットとしても有名な、巽橋から歩いて1分程度の場所にあります。
巽橋から歩いてすぐ。お店の前にはうるさい装飾や宣伝の看板もなく、昔ながらのシンプルで品のある佇まいがまた素敵です。
暖簾の「いづう」の文字にも、どこか味わいが感じられていいですよね。今回はお酒と一緒に楽しむ手土産を求めて、暖簾をくぐらせてもらいました。
「いづう」の方にご許可を頂いて、店内の様子を撮影させて頂きました。お茶屋さんのような雰囲気の店内。お店の中では訪れた観光客の方も、美味しそうに鯖寿司を頬張っておられました。
今回は「鯖姿寿司」と一緒に「小鯛の雀寿司」を手土産として購入しました。個人的には鯖寿司も美味しいのですが、小鯛の雀寿司がとてもお気に入りでお薦めです。ちなみに「いづう」では、寿司を包む包み紙にも思いを込めているそうで、こちらは夏の大文字を見る風情をイメージした包み紙。こちらを含めて季節ごとに6種類の包み紙を使っているそうですよ。
手土産として購入した寿司を持ってあるお宅へ。早速お酒のお供として皆で頂きました。こちらがお気に入りの「小鯛の雀寿司」。包みを開くと棒のように1本になっているので、このような感じで包丁を入れて皆で取り分けます。尚、「いづう」では、寿司を包む昆布は北海道産、お米は滋賀県産の江洲米と決まっているそうです。昔ながらの京都のお家では、滋賀県産のお米をよく食べているようですが、京都の人々にとっては滋賀県のお米が馴染み深いものなのかもしれませんね。
「小鯛の雀寿司」は冷酒と合わせても最高ですし、ワイン党の方にもお薦めの逸品。鯖寿司は少し苦手という方にもこちらならお薦めですよ。ちなみに昆布は外してから食べてくださいと書いてあるのですが、昆布自体もお酒のお供には最適だったりします。雀寿司から昆布まで、五山の送り火を見ながら、あっという間に皆で頂いてしまいました。
店名:いづう
住所:京都府京都市東山区八坂新地清本町367
公式サイト:http://izuu.jp/
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。
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