横浜で知る人だけが知るバー、日本の第一人者が生み出すフレアとミクソロジーカクテルを味わう旅
大人が落ち着いてお酒を楽しむバーの世界には、「フレア・バーテンディング」や「ミクソロジーカクテル」といったジャンルの言葉があります。そして実はこのジャンルにおいても、世界から知られる日本人がいる事をご存知でしょうか？今回は横浜・関内で知る人だけが知る、隠れたバーを巡る横浜旅をご紹介していきます。
突然ですが、この試験管のような入れ物にコルクのフタがはめられたもの、一体何だかわかりますか？実はこれ、一冊の本の形をした木箱を開くと現れる「カクテル」なんです。ここは横浜で古くから多数の飲食店が軒を連ねている関内の街。この関内の街の一角には、知る人だけが知っている、とても有名なバーがあります。
「カクテルバー・ネマニャ」。このバーを経営している北條智之さんは、日本だけでなく、世界でも名前が知られているバーテンダーさんであり、「フレア・バーテンディング」、そして「ミクソロジーカクテル」の世界では第一人者として活躍されている方です。
一般の方であれば、バーやカクテル作りの世界における「フレアバーテンダー」とは、いわゆるショーや曲芸のようなイメージで連想する方が多いかもしれません。また、昔に俳優のトム・クルーズさんが主演した名作映画「カクテル」のようなイメージを連想する方も多いかもしれません。フレア・バーテンディングは日本国内よりも海外の方が盛んで、アメリカのラスベガスが本場とも言われています。
また、「ミクソロジーカクテル」とは、mix（混ぜる）とlogy（論理、学問）という言葉を組み合わせて生まれた造語であり、発祥は90年代のイギリス・ロンドンであると言われています。リキュールやシロップなどを使用せずに、フルーツや野菜、蒸留酒等の素材でクリエイティブに仕上げていくカクテル、そしてその技法、そんな風にも言われています。
カクテルバー・ネマニャのオーナーである北條智之さん。プロフェッショナリズムに溢れた雰囲気を醸し出しながらも、とても気さくな方で、ふらりと訪れてしまったこの日も、優しくフレアの技術を披露して頂けました。しかしこちらの北條さんは、全日本フレア・バーテンダーズ協会という協会の会長でもあり、海外のコンペでも多数の優勝歴を持ち、日本はもちろん、アジア圏、その他などでも審査員を務め、国内のフレアバーテンダーの育成や指導、そして普及のための書籍出版なども手掛けるなど、すごい技術と経験を持たれたトップバーテンダーさんなのだそうです。そしてサービスマンとして素晴らしいのは、自らこういった経歴を話そうとする訳でもなく、何事も無くごくごく自然にサービスを行なって頂ける点です。
ついこちらからお願いしてしまったところ、快く応じて頂けた北條さん。ミクソロジーカクテルに関してもトップレベルのバーテンダーさんであり、この日に頂いたお酒は驚きの連続でした。しっかりとした酒作りの技術の上に成り立つ様々なパフォーマンス、そこにはまだ知らない世界の奥深さがありました。
ちなみに北條さんは東京にお住まいとのことですが、敢えて横浜、関内の街で営業を行なっておられるようです。煩すぎない規模の関内の街を選び、自らの目の届く範囲でお客様との時間を楽しむ。海外へ出かけたりする機会も多いため、お店を休みにせざるを得ない日もあるそうですが、横浜には、日本が誇るこんな素晴らしいバーテンダーさんもいるんだ。そんな事を教えて頂いた素晴らしい夜でした。
今回ご紹介した横浜・関内旅のスポット
名称：カクテルバー・ネマニャ
住所：神奈川県横浜市中区相生町1丁目2-1パレカンナイ6F
営業時間：月～金曜日：18:00～翌2:00/土曜日：18:00～23:00
定休日：基本は日曜日・祝日
参考リンク：最新情報等が掲載された公式ブログ
