乳頭温泉郷、鶴の湯温泉【泊まったみんなのお薦め宿】
みんなが宿泊体験した、全国各地の素敵な旅館やホテルをご紹介するプチ読み物。第1回は秋田県が全国に誇る名湯、乳頭温泉郷鶴の湯温泉の旅行体験記をご紹介。慌ただしい日常をちょっとだけ休んで、贅沢なひと時を探す旅に出ましょう!
出典:http://www.nyuto-onsenkyo.com/
写真を見て一目惚れした、秋田の乳頭温泉郷へ
乳頭温泉郷の温泉旅館の写真を見て、一目惚れして訪れてみました。冬に行く温泉宿を探していたところ、時代がタイムスリップしたかのような外観と秘湯、そして「行くなら冬がお勧め」との言葉も。であれば一度は冬に鶴の湯の乳白色の温泉に入ってみたい!と思い立ち、この宿を予約しました。
旅で見た秋田の雪景色と、江戸時代を思わせるような雰囲気
東京駅から新幹線で田沢湖まで行き、そこからバスに乗り換えて約1時間。バスから窓の外を眺めれば、辺りには一面の雪景色。旅の道のりにも随分とワクワクしました。そしてバスを降りて見た景色はまるで江戸時代のような雰囲気。映画のロケ地にもなりそうな外観の雰囲気に驚きました。ここは秋田藩主の湯治場だったとのことですが、写真で眺めるのと実際に訪れるのでは、やはり迫力が全く違いました。
宿の玄関へ入り、掃除が行き届き、清潔感のある廊下を通り抜けて客室へ。特別に広く、豪華な部屋という訳ではありませんが、綺麗に掃除はされていて、部屋としては落ち着けます。夜になるとライトアップされた建物と降り積もった真っ白な雪が見え、なんとも言えず綺麗な雰囲気が味わえました。
懐かしいおもてなしの数々が嬉しかった、宿の食事
食事については食事処で、お膳に綺麗に並べられて提供されました。山菜料理に加えて、囲炉裏には芋汁を吊るし、岩魚の塩焼きが串に刺さって焼かれていて、普段はめったに味わえないであろう、懐かしいおもてなしでとても贅沢な気持ちになれました。
そしてご飯の味はさすがに秋田です。噛み応えがあり、一粒一粒がもっちりとしている味わい。また、山菜料理はしっかりと味付けされていて、外の寒さを見ながら温かい芋汁を頂くという贅沢。魚も自宅で焼く味とは比べ物にならないほど新鮮だし、じっくりと時間をかけて焼いた岩魚はふっくらしていて、素晴らしい美味しさでした。
「おかわりはいががですか?」と、優しい笑顔で宿の従業員の方に声を掛けられたのですが、もう食べきれないほどに満腹の状態。まるで田舎の祖母の家に行ったかのような、懐かしくて温かい食事に大満足のひと時でした。
憧れの乳頭温泉。有名な混浴の露天で雪見風呂
温泉については綺麗な乳白色で硫黄臭がすごく、数ある温泉の中でも、広い男女混浴の露天風呂が最も有名です。ここは混浴と言っても脱衣所が別で、露天風呂の入り口も分かれているので入りやすかったです。そして女性たちはタオルを巻いて温泉の中に。温泉の中に入ってしまえば、温泉の乳白色が濃いので、肌も見えずに安心して入れると思います。
周囲にはカップルや女性のグループも多かったですが、もちろん女性専用の内湯や露天風呂もあります。しかし皆さんやはり、広い混浴の露天風呂の方が気持ちもいいようでした。湯の温度は比較的ぬる目だったので、ゆっくりと入っていられます。雪見風呂はやはり露天風呂に限りますね。慌ただしい日常を忘れさせてくれる、優しくて温かい素晴らしい宿でした。
ニホンタビ編集部
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