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芸能神社、車折神社の境内で本社を凌ぐほどの人気を集める芸能スポットを巡る旅

記事公開日:2015/11/24

嵐電の駅名にもなっている「車折神社」。そして車折神社の境内社でありながら、芸能・芸事の神様として数々の有名人も足を運んでいる「芸能神社」。今回は嵯峨にある古社を巡る歴史旅をご紹介していきます。

芸能神社、車折神社の境内で本社を凌ぐほどの人気を集める芸能スポットを巡る旅

※写真は車折神社の第三鳥居

 

嵐電の駅名にもなっている、嵯峨の古社「車折神社」

 

京都市右京区を走る京福電車。通称嵐電とも呼ばれ、嵐山へと続くこの風情ある路面電車の駅の1つに、「車折神社駅」という駅があります。嵐山からも徒歩圏内でアクセスできるこの駅の近くには、その駅名にもなっている「車折神社(くるまざきじんじゃ)」という神社があります。

 

車折神社の由来を現す案内板

 

車折神社のご祭神とその歴史

 

この車折神社のご祭神は平安時代末期の貴族であり、儒学者であった清原頼業。この清原頼業の一族には平安時代の和歌の名人であり、三十六歌仙にも数えられたという清原元輔(清少納言の父親)や、随筆「枕草子」で知られる清少納言がいると言われます。そしてこの清原頼業自身も、「その才、神といふべく尊ぶべし」と言われたほど、当時の都を代表する一流の知識人であったと言われます。

 

そしてそんな清原頼業の死後に、自らの領地であったこの場所に廟が建てられたのが始まりとなり、その後、後嵯峨天皇が嵐山へ向かう際、この地で牛舎の車輪が折れてしまった出来事に由来して、車折神社という神号を贈り、その名前が現在へと至っていると言われます。

 

車折神社の中門

※写真は車折神社の中門

 

車折神社はご祭神である清原頼業公にちなみ、学業成就や合格祈願に関するご利益があると言われます。また、「約束を違えないこと」に通じて、商売の売掛金の集金が滞りなく進む、商売がスムーズに進む、そんなご利益から商売繁盛や金運アップ、さらには厄除けに関するご利益があるともいう神社です。ご利益の数が多すぎてちょっとびっくりする気もしますが、近年はパワースポットの1つとして、訪れる観光客の方も増えてきています。

 

車折神社の本殿

※写真は車折神社の本殿

 

車折神社で奉納された祈念神石

※願い事が叶った人々によって奉納されたという祈念神石

 

パワースポットブームで名物にもなっている「祈念神石」

 

ちなみに車折神社の境内には、「祈念神石(きねんしんせき)」という石の数々が奉納されています。この神石には様々な願い事が書かれていて、その願い事が叶った暁にはここでお礼参りを行い、車折神社にこんな形で石を奉納するそうです。

 

尚、こちらの祈念神石は社務所で頂く事ができるのですが、神社でお祓いを行なった神石ということで、有料(お守り型で700円)になります。この祈念神石を両手で挟みながら本殿で参拝を行い、持ち帰って大切に保存していると願いが叶うという言い伝えもあり、パワースポットブームの近年の名物にもなっています。

 

芸能神社

 

摂社でありながら、本社の知名度を凌ぐほどの人気を集める「芸能神社」

 

車折神社の境内にある「芸能神社」。ここは境内の摂社でありながら、本家の車折神社を凌ぐほどの人気を集めている、全国でも珍しいご利益のある神社として知られています。芸能、芸術に関するジャンルで芸に秀で、人気運が得られると言われ、昔も今も多数の芸能人、有名人が訪れている場所となっています。

 

芸能神社に並ぶ玉垣の数々①

 

人気運が上がるという芸能神社の特徴は、神社を取り囲むように立てられている玉垣(たまがき)にあります。ここには京都で撮影を行っていた水戸黄門などの時代劇で有名な、里見浩太朗さんの玉垣をはじめとした、かつての出演者たちの玉垣も多数見られます。

 

芸能神社に並ぶ玉垣の数々②

 

その他にも人気商売に関わる芸能人、著名人たちの名前の入った玉垣が多数奉納されています。ここを訪れた観光客の方々も、自らが好きな芸能人、有名人の玉垣を見つけて、思わず記念写真を撮る姿もたくさん見られます。

 

芸能神社に並ぶ玉垣の数々③

 

時代劇の大御所、芸人さんに有名女優さんなどなど、様々な有名人たちが奉納した玉垣の数々を見て歩くのが芸能神社の見所、楽しみ方の1つにもなっていて、皆さんが日々テレビで見かける有名人の名前が必ずどこかにある神社です。

 

芸能神社に並ぶ玉垣の数々④

 

芸能人や有名人に混じって、玉垣を奉納する事もできる

 

ちなみに芸能神社では芸能人や有名人だけでなく、一般の方々でもこういった玉垣を奉納する事ができるようになっています。こちらの芸能神社を訪れ、玉垣の奉納料として1枚1万円を支払うと、2年間こちらで玉垣を掲載してもらう事ができるそうです。ただし、この玉垣奉納はかなりの人気だそうで、奉納を申し込んだとしても、掲載されるまでには数ヶ月程度待つ事もあるそうです。

 

裏参道にある摂社「弁天神社」

※写真は境内の裏参道にある摂社「弁天神社」

 

今回は車折神社の歴史とパワースポットとして知られるご利益、そして芸能神社を中心にご紹介しましたが、嵐電の車折神社駅へと続く裏参道の辺りは桜や紅葉が美しい道でもあります。風情溢れる嵐電に揺られ、嵐山を目指す時にちょっと立ち寄ってみるのも楽しい、そんな京都旅のスポットですよ。

 

今回訪れた歴史スポット

 

名称:車折神社と芸能神社
住所:京都府京都市右京区嵯峨朝日町23
拝観時間:8:30~17:30
駐車場:約30台分の無料駐車場あり
アクセス:嵐電「車折神社駅」から徒歩約1分

 

plastictニホンタビ編集部

歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。

 

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