赤目四十八滝、伊賀流忍者修行の地は美しい景勝地!大自然の渓谷を巡るハイキング旅
かつて伊賀流忍者が修行を行なった場所と言われる「赤目四十八滝」。今回は美しい景勝地となっているこのスポットを巡るハイキング旅の様子をご紹介していきます。
忍者の街、伊賀上野から南へ約30km。奈良県の県境も近くなってくる山の奥地にあるのが「赤目四十八滝」。ここは三重県名張市に位置し、伊賀流忍者たちが修行を行なっていた地として伝えられているスポットです。
到着するとこんな感じで「忍者修行の里」というのぼりが。この近辺、三重県名張市は伊賀流忍者の祖とも言われる百地丹波の出身地とされ、現在も百地宗家という家が残り、地元でその家名を守っていると言います。
赤目四十八滝=忍者修行の地というイメージばかりが先行していましたが、渓谷の入り口には「日本サンショウウオセンター」と書かれた建物も。ここは生きる化石とも呼ばれ、約3,000万年もの間、ほとんど変わらず同じ姿で生息しているという絶滅危惧種の両生類、オオサンショウウオを目にする事ができる、とても珍しいミュージアムだそうです。
かつての伊賀流忍者たちが、修行の地として利用していたという渓谷へ入ります。訪れてから知ったのですが、ここ赤目四十八滝は「日本の滝100選」「森林浴の森100選」「遊歩100選」「平成の名水100選」など、数々の100選にも選ばれている景勝地。約4kmにわたって続く渓谷の道を進めば、様々な滝の姿を目にしながら、自然の美しさに触れる事ができるスポットになっています。
渓谷の遊歩道を進んでいくとこんな看板も。地元の小学生たちが作ったお手製の看板のようですが、とても素敵です。ここを訪れた大人たちもシンプルに特徴がわかり、しかも可愛らしいですよね。地元の方々が誇る、大切な場所なのだと思います。
渓谷の入り口を進み、最初に現れた滝が「行者滝」。ここ赤目四十八滝の渓谷は48滝と名付けられていますが、実際は48以上もの滝があると言います。現在は整備されている遊歩道を進めば、主な滝の数々を目にする事ができるようになっています。
渓谷の自然美を満喫しながらゆっくりと奥へ進んでいくと、様々な滝景色を目にする事ができます。こちらは「霊蛇滝」という滝で、白蛇が岩をよじ登るような趣きを感じさせることにちなんだ名前となっているそうです。
曲がりくねった渓谷の岩場を登っていくとこんな滝景色も。滝にもいろんな表情があって、それぞれに美しい。清らかな水が流れる大自然の中にいると、心がすごく元気になってくるような気も。忍者たちが修行をしていたという場所は、素晴らしい景勝地です。
渓谷の遊歩道の様子。一見、少し厳しい道のりにも見えますが、渓谷の遊歩道は片道で1時間30分程度。往復しても3時間程度なので、ハイキングスポットとしては確かに最適。この日も多くの家族連れなどがハイキングを楽しんでいました。
渓谷の清流。遊歩道から降りていき、思わず手で水をすくって一飲み。澄んだ清流の底には泳ぐ魚たちの姿も。普段の生活では目にする事が少なくなった自然の生き物たちがここにはいます。
赤目四十八滝の渓谷の奥には広場のようになった岩場も。お弁当を食べながら一息つく大人たち、そして水辺で思いっきり遊ぶ子供たち。木々や植物の姿もまた見応えがありました。
今回、全ての滝の様子をご紹介する事は叶いませんでしたが、忍者修行の地がこんなに美しい場所だとは知りませんでした。全国的な知名度が高い観光地ではないかもしれませんが、訪れてみる価値は十分にあるスポットだと思います。
最後に忍者修行に関する情報をご紹介。赤目四十八滝、忍者の森では中学生以下の子供たちに限定して、修行体験も行なっているそうですよ。この日は水遁の術を体験するちびっ子忍者たちの姿もたくさん見かけました。尚、忍者衣装のレンタルも行なっているそうなので、ばっちり伊賀流忍者の姿で修行する事ができます。
今回赤目四十八滝で食べられなかったもの、その名も「名物・へこきまんじゅう」。次回訪れた際にぜひ食してみたい逸品!
名称:赤目四十八滝
入山料:大人400円/子供150円
住所:三重県名張市赤目町長坂861-1
アクセス:伊賀上野の街から車で約55分/奈良県桜井市の街から車で約50分
駐車場:複数の駐車場あり(有料)
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。