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日本三天神の旅は3番目がポイント!諸説ある日本三天神をまとめて巡る旅4選

記事公開日:2016/02/12

日本全国にある天神様の中でも、特に代表的な天神様を指す言葉として知られる「日本三天神」。しかし実は、この日本三天神には諸説があるのをご存知ですか?今回は日本三天神として数えられる天神様をまとめてご紹介。地域によっては「ウチこそが3番目の日本三天神だ!」と言う人もいる、日本三天神の数々をぜひチェックしてみてくださいね。

1.全国にある天満宮、天神社の総本社「北野天満宮」

 

北野天満宮①

 

北野天満宮②

 

京都にある「北野天満宮」は全国約1万2,000の天満宮、天神社の総本社として知られ、京都観光における定番スポットの1つにもなっている場所です。地元京都では「北野さん」という愛称で親しまれ、ほとんどの人が学問の神様である菅原道真公へ手を合わせに行った事があるほど。

 

早春の時期になれば「梅苑」が開いて「梅花祭」が催され、京都の中でも有数の梅の名所となります。また、秋には「もみじ苑」が開かれてライトアップされ、紅葉の美しい風情を感じる事ができるスポットにもなっています。

 

その他にも目の前には、江戸時代の享保年間に創業し、「一本うどん」が人気となっているお店「たわらや」や、京都の「五花街」の1つに数えられ、最も古い歴史を持つ「上七軒」、地元京都人に愛されているたこ焼き店「蛸虎(たことら)上七軒店」などのスポットがあります。

 

住所:京都府京都市上京区馬喰町
アクセス:嵐電北野線「北野白梅町駅」から徒歩約10分

 

2.菅原道真公ゆかりの最期の地、九州が誇る学問の神様「太宰府天満宮」

 

太宰府天満宮①

 

太宰府天満宮②

 

九州が誇る学問の神様と言えば「太宰府天満宮」。朝廷における政争の結果、失意のうちに太宰府へと左遷される事になった菅原道真公は、この地で人生の最期を迎える事になりました。地元九州においては絶大な支持を集めるスポットであり、九州の修学旅行や受験生の合格祈願では定番中の定番にもなっています。

 

そして太宰府天満宮と言えば「飛梅伝説」が有名で、京都から左遷される事になった菅原道真公が太宰府へ到着した際、京都の邸宅に植えてあった梅が一夜のうちに菅原道真公を慕って太宰府にまで飛んできたと言われています。

 

境内にある本殿の横では、現在も伝説にちなんだご神木「飛梅」を見ることができる他、太宰府の名物にもなっている「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」なども味わう事ができます。また、近年は太宰府天満宮の敷地内に「九州国立博物館」もオープンし、古くは「遠の朝廷」と呼ばれたこの地の歴史についても学ぶ事ができるようになっています。

 

住所:福岡県太宰府市宰府4-7
アクセス:西鉄太宰府線「太宰府駅」から徒歩約5分

 

3.菅原道真公が立ち寄って滞在したと伝わる「防府天満宮」

 

防府天満宮①

 

防府天満宮②

 

山口県防府市にある「防府天満宮」は、菅原道真公が亡くなったすぐ翌年に創建されたと伝わる天満宮であり、「日本で最初の天神様」を名乗っている事でも有名な天満宮です。菅原道真公が京都から太宰府へと向かう途中、この地に立ち寄ってしばらく滞在したと言われ、自分が亡くなったら魂となってこの地へ帰ってくると話したと言われます。

 

防府天満宮も他の天満宮と同様に、天神様のシンボルとも言える梅の名所として有名です。毎年早春の時期になれば「梅まつり」が催され、およそ1,100本もの梅が参拝者たちを迎えています。また、毎年12月には志望校に合格した受験生の汗と努力が染みこんだ数千枚もの「はちまき(合格はちまき)」を返納してもらい、一斉に洗濯、アイロンがけしてから翌年の受験生に無料で配るという、珍しい行事なども行われています。

 

そして防府天満宮と言えば、西日本屈指の荒祭りとも言われる「裸坊祭」が有名で、毎年の祭り当日は白装束を身につけた人々が一斉に拝殿へとなだれ込み、菅原道真公の御霊を乗せた御網代輿を担ぎ出し、数千人もの規模で「兄弟ワッショイ」という掛け声を上げながら石段を下っていきます。2015年で1012回目を迎えたというこの祭りは、境内が人々の熱気に包まれる神事となっています。

 

住所:山口県防府市松崎町14-1
アクセス:JR「防府駅」から阿弥陀寺行のバスに乗車、「防府天満宮」バス停から徒歩約3分

 

4.特に関東では日本三天神と聞いた事がある人も多い、鎌倉の「荏柄天神社」

 

荏柄天神社①

 

荏柄天神社②

 

そしてもう1つ、北野天満宮と太宰府天満宮に続き、防府天満宮と代わって数えられる事のある日本三天神(日本三古天神)が鎌倉の「荏柄天神社」。こちらも菅原道真公を祀る学問の神様として知られ、古くは源頼朝公が鎌倉幕府の鬼門を守る守護の社として保護したとも言われています。

 

境内の社殿の扉などには天神様のシンボルである梅の花の紋様があしらわれ、国の重要文化財となっている本殿の脇には合格や学業の成就を願った絵馬が多数奉納されています。また、境内には樹齢900年を超えるという大銀杏の木もあり、2010年に倒れてしまった鶴岡八幡宮の大銀杏に続く古木となっています。

 

その他にも荏柄天神社の境内には「筆塚」と呼ばれる塚があり、昭和時代の黄桜酒造のかっぱのCMでお馴染みの漫画家「清水崑」が筆を供養するために建てたという「かっぱ筆塚」、そしてその後に続く154人の漫画家たちが建てたという「絵筆塚」なども目にする事ができます。絵筆塚には鉄腕アトムやドラえもんなど、様々な漫画のレリーフが貼られていて見所の1つとなっています。

 

住所:神奈川県鎌倉市二階堂74
アクセス:JR「鎌倉駅」から鎌倉宮行のバスに乗車、「天神前」バス停から徒歩約3分

 

一部にはその他の天神様を挙げる人たちも

 

北野天満宮と太宰府天満宮は必ず入っていながらも、3番目として防府天満宮や荏柄天神社を挙げる人たちもいる日本三天神。ちなみにその他にも、「大阪天満宮」や福島県の「小平潟天満宮」、茨城県の「大生郷天満宮」などを挙げる人たちもいるのだとか。地域によっても認識にギャップのある日本三天神、可能であれば一度全てを巡ってみたいものですね。

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