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三菱重工長崎造船所資料館、世界遺産にもなった日本重工業発祥の地を巡る旅

記事公開日:2015/12/14

1985年に三菱重工、長崎造船所の中に開設された造船所資料館は、日本の近代化、そして造船業の発展の歴史を知る上で貴重な資料館となっています。今回は明治日本の産業革命遺産の1つとなったこの地を巡る旅をご紹介していきます。

三菱重工長崎造船所資料館

出典:トリップアドバイザー

 

100年を超える造船所の歴史がわかる、巨大な資料館

 

長崎は観光都市としても有名ですが、実は最も重要な産業の1つが造船業です。この造船所は江戸時代の末期に建設され、後に新政府から三菱へと払い下げられました。そして造船所と言っても、この長崎造船所は小さな造船所とは全く異なります。グラバー園から長崎港を望むと、その対岸のほとんどがこの造船所の施設であることが分かるほどに巨大な規模となっています。そしてこの造船所の中にあるのが「長崎造船所資料館」です。100年以上に渡るこの造船所の歴史と、ここで建造された代表的な船の資料を余すところなく展示しています。

 


長崎造船所 史料館 (トリップアドバイザー提供)

 

船好きはもちろん、近年は世界遺産にもなった人気のスポット

 

長崎は三菱重工の企業城下町であり、三菱重工の長崎造船所がなくては町が成り立たないと言っても過言ではないと思います。三菱重工の社長を務める人の多くは、この長崎造船所で所長を務めた経験のある人だとも言われます。それほどの規模と歴史を誇る造船所の資料館であるため、この資料館を見物するだけで、日本の近代化の歴史や、造船の事が学べる珍しいスポットとなっています。もちろん近代化の歴史だけでなく、船が好きな人にとってもたまらない魅力のある資料館と言えます。

 


長崎造船所 史料館 (トリップアドバイザー提供)

 

戦艦「武蔵」や豪華客船「浅間丸」などのゆかりの品々も展示

 

また、長崎造船所の資料館を訪れる人は、戦艦に興味があるという人も多いようです。それというのも戦艦大和に並ぶ「武蔵」といった巨大な戦艦が、この長崎造船所で建造されたからです。武蔵そのものは残念ながら海に沈んでしまいましたが、そのゆかりの品々が今もこの資料館に残されています。

 

加えて、外国旅行などが夢のまた夢であった戦前の時代に、北米大陸へと向けて出帆した豪華客船「浅間丸」の資料なども展示されていて、かつて造船の大国であった日本の技術力の偉大さも学ぶことができるようになっています。

 


長崎造船所 史料館 (トリップアドバイザー提供)

 

完全予約制で、長崎駅からシャトルバスで訪れるスポット

 

この長崎造船所の資料館を訪れる際の注意点としては、他の一般的な観光施設とは異なり、見学は電話での完全予約制(当日予約も可)となっている点です。見学の時間帯もあらかじめ設定されており、1回あたり50分の見学時間が、1日6回に分けて実施されています。尚、長崎造船所資料館へのアクセスは、長崎駅から専用のバスも用意されていて、造船所資料館を見学した後も長崎駅へとバスで戻って来ることができるようにもなっています。

 

今回ご紹介した長崎旅のスポット

 

名称:三菱重工長崎造船所資料館
住所:長崎県長崎市飽の浦町1-1
開館時間:9:00~16:30
休館日:毎月第2土曜日と年末年始期間
駐車場:工場内のため駐車場はなし(長崎駅前からシャトルバスに乗車)
見学予約の電話番号:095-828-4134
参考リンク:長崎造船所資料館の公式サイト

 

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