大阪でこんなユニークなご利益も!珍しいご利益のある神社、寺院に出会う旅4選
全国各地には珍しいご利益のある神社や寺院が多数あり、そのご利益もとってもユニーク。今回は大阪旅行の際にぜひ訪れてみたい、ユニークで珍しいご利益のある神社、寺院をまとめてご紹介していきます。
【1】歯ブラシ感謝祭という不思議な例祭も行われる「歯神社」
大阪・梅田の繁華街にポツンと佇む不思議な神社なのですが、ここはかつての大洪水で、梅田の水没を防いだことから、「歯止めの神様」として慕われた社だそうです。そして後に歯止めの語呂が転じて、歯痛止めにご利益がある社と言われ、いつの頃からか「歯神社」と呼ばれるようになったそうです。
また、先の戦争の折、大阪の街が大空襲に見舞われて梅田一帯が火の海となった時も、歯神社までは火が届かず、戦火を歯止めしたとも言われています。ちなみにこの神社の例祭は別名「歯ブラシ感謝祭」とも言われ、歯科医や歯に関わる製品を扱うメーカーの人など、業界の人が数多く参拝するそうです。
名称:歯神社
住所:大阪府大阪市北区神山町9-11
【2】方位から来る災い除けにご利益があるという「方違神社」
この神社の読み方は「ほうちがいじんじゃ」と言います。祭神は方違幸大神(かたたがえさちおおかみ)だそうで、大阪が昔、摂津、河内、和泉の国であった時に、この3つの国の国境にあり、3国のいずれにも属さないということで、「方位のない地」にある神社、方角、地相などの方災除けの神社として信仰されてきています。
この神社は自分がいる場所の方位から来る災いを除けるご利益があるそうで、現在でも家の新築や増改築、引っ越しや転勤の際の厄除け祈願などで訪れる参拝者も多いです。また、移動に関する厄除けということもあり、交通安全のお守りを求める参拝者も多いそうです。
名称:方違神社(ほうちがいじんじゃ)
住所:大阪府堺市堺区北三国ヶ丘町2丁目2-1
【3】芸事の上達を祈願!上方芸能の発祥にも深く関わる「浄瑠璃神社」
浄瑠璃神社は大阪の生國魂神社の境内にある、生玉の杜というエリアにひっそりと佇む神社です。ここは落語や人形浄瑠璃、文楽等の上方芸能の発祥に深く関わる場所で、古くから大阪人には知られている神社の1つです。境内にある浄瑠璃神社も、それにあやかって建立されたと言われています。
この神社のご利益は「芸事の上達」です。お参りの仕方は普通の神社と同じように、賽銭箱にお賽銭を入れて手を合わせる形式となっています。私が以前に参拝した時には、ピアノコンクールで優勝を目指す家族連れの方もおられました。気軽に参拝できる環境でもあるので、芸事の上達を願う方は参拝してみるのもお薦めです。
名称:浄瑠璃神社(じょうるりじんじゃ)
住所:大阪府大阪市天王寺区生玉町13-9生國魂神社境内
【4】酒で失敗して討ち死にした本多忠朝が、断酒祈願の酒封じの神に「一心寺」
天王寺にある一心寺は1185年に創建されたというお寺ですが、宗派を問わずにお参りできるお寺さんとして有名です。こちらには徳川家時代の本多忠勝の子供で、大阪夏の陣において酒を飲みすぎてしまったために失敗し、最後は討ち死にしてしまったと言われる本多忠朝の墓所があります。忠朝は死ぬ間際に「酒で身を誤る人を助けたい」と言い残して死んだと言われ、「酒封じの神」として崇められています。
本多忠朝の墓碑の周辺にはたくさんの「しゃもじ」が奉納されています。これは参拝者による断酒祈願の一貫で、冥加料の300円を納め、墓所の壁面に奉納をするそうです。尚、酒を断ちたい本人だけでなく、ご家族の参拝でも良いそうです。
名称:一心寺(いっしんじ)
住所:大阪府大阪市天王寺区逢阪2-8-69
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。