奈良・天理、ラーメンの街でやみつきになる名物屋台、彩華ラーメンに立ち寄るドライブ旅
奈良県天理市。天理教の本拠地として知られ、天理教の影響が強い街並みを持つこの場所は、ラーメンの街という別の顔も持ち合わせています。今回は天理のラーメン文化を代表する店の1つ、彩華ラーメンの屋台に立ち寄るドライブ旅をご紹介していきます。
天理教で知られる街、別の顔は「ラーメンの街」
奈良県天理市。ここは人口7万人ほどの小さな街ですが、江戸時代末期に開かれた「天理教」の本部が存在する街であり、市名にも全国で唯一、特定の宗教団体の名前が入っているという珍しい街です。天保9年(1838年)に、教祖である中山みきによって開かれた天理教は、今もこの街にしっかりと根付いていて、市内には天理教の大きな神殿がある他、街の市役所なども独特の建築様式、外観を持っています。
そして、そんな天理市にはもう1つ別の顔があります。天理市にはラーメン文化が根付いていて、市内を車で走っていると、ラーメン屋台をみかけることもしばしば。特に「彩華ラーメン」「天理スタミナラーメン」の2店は有名で、天理に住む人々はもちろん、大阪や京都など、関西一円から天理のラーメンを食べに来る人も多くいるほどです。
接食率100%?地元では当たり前の彩華ラーメン屋台
今回レキタビでご紹介するのは「彩華ラーメン」。以前天理市近くに住んでいる方に聞いてみた事があるのですが、地元で彩華ラーメンとか天理スタミナラーメンとかを食べた事がない人は、小さい子供以外おらんやろ。というくらいに、地元では当たり前に親しまれているラーメンだそうです。今回はそんな彩華ラーメンが久々に食べたくなってしまい、歴史旅の途中、10年ぶりくらいに屋台を訪れてみました。
スーパーの駐車場の一角に、天理のランドマーク的屋台
もともとは、昭和43年に天理市内の屋台の店として始まった「彩華ラーメン」。今現在の屋台の場所は、創業当時の場所から移転してしまったものの、プライスカット天理北店というスーパーの駐車場の一角をベースに営業を続けていて、夕方から深夜まで日々多くの人々が訪れています。
フツーに家族の食事として持ち帰る主婦さんも
ここを訪れた日に印象的だったのは、スーパーでの買い物帰りの主婦が屋台にやってきて、彩華ラーメンを家族の人数分テイクアウトしていたこと。主婦の方も既に慣れているようで、当たり前のように注文して、しばらくすると袋を抱えて車に乗り込んでいました。
ペットボトル持参で、支払いはラーメン到着時に
「彩華ラーメン」の屋台がユニークなのは、ここを訪れるほとんどの方が手にペットボトルを持って来ている点。ペットボトルの水と一緒にラーメンを味わうお店です。屋台に着くとまずは強面のお兄さん方にラーメンの注文を行い、ペットボトルを持って屋台のテーブルに座る。しばらくするとお兄さんがラーメンを運んできてくれて、その時に初めてラーメン代の支払いを行う。そんな感じのルールがなんとなくのうちに成り立っているお店です。
豚肉と煮玉子に白菜やニラがたっぷり。パンチあるピリ辛がクセに
「彩華ラーメン」の見た目の特徴としては、白菜やニラがたっぷり。そして鶏ガラや白菜、ニンニクが効いたスープの味は少しピリ辛めでパンチ感もすごい。京都や大阪で味わうラーメンとはまたジャンルが異なっていて、なぜかやみつき感のある味です。全てを食べきった後は、もう暫くはいいかな。と思いつつ、翌月にはまた天理まで足を伸ばして食べに来てしまう。この屋台の雰囲気もあるのかもしれませんが、そんな不思議な魅力を持ったラーメンです。歴史旅ドライブの帰りに、ふらりと立ち寄ってみるのもお薦めですよ。
名称:彩華ラーメン(屋台)
住所:奈良県天理市別所町223プライスカット天理北店駐車場
営業時間:17:30頃~深夜1:00頃まで(土日祝は16:30頃から)
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。
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