一度は見たいこの絶景!天空の城、竹田城を目にする歴史旅
兵庫県朝来市、かつての但馬の国に位置する山城「竹田城」。今や天空の城、日本のマチュ・ピチュ、さらには恋人の聖地などとも呼ばれ、多くの観光客が訪れる歴史スポットになっています。今回は別名「虎臥城」とも呼ばれる竹田城を目にする歴史旅をご紹介していきます。
歴史的偉人たちの財政を支えた竹田城と生野銀山
戦国時代、山陰地方で大きな勢力を誇った名門・山名氏の手によって築かれたと言われる「竹田城」。今や天空の城、日本のマチュ・ピチュ、さらには恋人の聖地とまで言われる竹田城は、1542年の生野銀山の鉱脈発見により、一気に歴史の表舞台に登場する城になっていきます。この生野銀山はこの竹田城からわずか15kmほどの距離で、織田信長、豊臣秀吉、そして江戸幕府の直轄地となり、その財政を支える役割を担います。そして竹田城は山名氏の手から織田信長配下であった秀吉の手に移り、その後は桑山氏、赤松氏などが城主を務めたと伝えられています。
takeda castle by S100 / Norio.NAKAYAMA
東に立雲峡という景勝地を望む、標高約350mの山の頂上に作られた竹田城。この城は関ヶ原の戦い以後廃城となってしまい、今は天守閣などの建物は残されていません。しかし、今も竹田城をしっかりと支えている石垣は、戦国時代の石工集団として名高い「穴太衆」が積んだものと言われており、当時の技術力の高さを今に伝えてくれています。ちなみに竹田城は、1990年に公開された海音寺潮五郎氏原作の映画「天と地と」の撮影でも使われており、この石垣の上に本物の城(セット)を組み上げて、春日山城として映画の中に登場しています。
雲海が美しいこの歴史スポットは、今や恋人の聖地
竹田城の人気に火が付いたきっかけは、なんといっても写真でみるその美しさ。雲海の中に佇む竹田城の光景はとても印象的で、一度はこの目で見てみたいと考える方も多いはず。ちなみに朝来市のホームページには「雲海に運良く出会うための秘訣」という情報が記載されており、それによると9月から11月くらいの晩秋の時期で、明け方から朝8時くらいまでの時間帯、さらには湿度が高く十分な放射冷却があること、朝方と日中の気温差が大きく風が弱いことなどの気象条件が挙げられています。
さらに現在の竹田城は別の顔も持っています。なんとプロポーズに相応しい場所として、「恋人の聖地」にも認定されているそうで、今や町おこしの一環として、バレンタインデーイベントなども開催されているそうです。若いカップルたちが早朝デートを楽しみ、朝日を見る名所にもなっているとのことなので、当時の戦国大名たちのびっくりのスポットです。
takeda castle / Norio.NAKAYAMA
最近では大阪駅発の「天空の城 竹田城跡号」という観光列車も登場
今や関西における人気スポットの1つとなっている竹田城ですが、実は大阪駅から最寄りの竹田駅に向かう「天空の城 竹田城跡号」という観光列車も登場しているそうです。この列車は車両ごと竹田城のイメージでラッピングが施されているそうで、大阪駅から竹田城まで、JR西日本と地元の全但バスが連携して、竹田城までのアクセスを支援してくれるそうです。尚、この特別列車は運行期間が限られているようなので、詳しい情報が知りたい方はこちらのページをご覧くださいね。
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。
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