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クロスカルチャーの街・横須賀で、記念艦「三笠」の全貌を目にする旅

記事公開日:2015/07/12

かつて一世を風靡した元歌手の山口百恵さんや、政治家の小泉純一郎さん、進次郎さんなどを輩出し、ファッションでは「スカジャン」、グルメでは「横須賀海軍カレー」などのトレンドを生み出してきた街「横須賀」。東京湾の入り口に位置するこの街からは、日々多くの貿易船が行き交う姿が遠望でき、目の前には在日米軍横須賀基地の姿も見える。今回はそんな横須賀の代表的スポットの1つ、記念艦「三笠」の全貌を目にする旅をご紹介していきたいと思います。

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独特の歴史がもたらす、街の空気感と魅力

 

横須賀という街には独特の歴史と空気感があります。古くは黒船に乗ったペリーが来航した地であり、今もアメリカ軍の横須賀ベースが存在する地。ドブ板通りには日本人とアメリカ人向けの商店が多く立ち並び、家族で公園に行けば、英語と日本語が混じりあう中で遊ぶ子供たちの姿も目にする事ができる。まさに日本とアメリカのカルチャーが融合した街であり、そこから生まれ出てきたトレンドも多い。ある意味、日本にいながらアメリカを身近に感じる事ができる街でもあります。

 

横須賀の中心地、三笠公園で眠る記念艦「三笠」

 

歴史スポットも多い横須賀の中で、代表的な名所を1つ挙げるとすれば、「三笠」と答える人も多いと思われます。横須賀には三笠公園という都市公園があり、その中心を成しているのがこの記念艦の「三笠」。かつては軍艦として海を駆けまわり、歴史の1ページに名を残し、今はその役割を終えてこの地で静かに眠っています。

 

記念艦「三笠」と東郷平八郎像

 

かつてロシアのバルチック艦隊と戦った「三笠」

 

歴史を遡る明治35年、イギリスの造船所で一隻の軍艦が建造されます。そしてその船は日本で「三笠」と名付けられ、3年後の明治38年、日露戦争の際に大きな注目を浴びることになります。この地で銅像にもなっている東郷平八郎司令長官率いる三笠は、日本海でロシアのバルチック艦隊と戦う事になり、日本海海戦における勝利を日本にもたらします。

記念艦「三笠」の入り口階段付近

 

足を踏み入れれば、艦内の全貌も知る事ができる

 

三笠はその後、当時の世界の軍縮の流れ等を受け、軍艦としての役割を終える決定が行われ、横須賀の街で眠ることになります。以来、保存を願う人々の手によって守られ、時には修復を経て引き継がれ、今もその姿を残しています。そして現在は観光スポットの1つとなっており、足を踏み入れれば艦内の全貌も知る事ができるようになっています。

 

記念艦「三笠」の主砲(その1)

 

記念艦「三笠」の主砲(その2)

 

入り口の階段を登って艦内へ入ると、まず目に飛び込んでくるのが三笠の「主砲」。想像を超える大きさと迫力。最大射程は約10km、発射する砲弾の重さはなんと400kgもあったとのこと。また、水圧を動力にして動かしていたそうです。

 

記念艦「三笠」の甲板の様子

 

「三笠」の艦内は当初想像していたよりも広く、甲板をずっと奥へと進んでいけば、艦橋(指揮所)の方へと向かう事ができます。

 

モールス信号を打つ機械

 

モールス信号の通信表

 

途中、モールス信号を打つための機械も置かれてありました。実際に音が出て使えるようにもなっていて、モールス信号を発信する感覚を体験する事ができるようになっています。

記念艦「三笠」の8cm砲台



記念艦「三笠」の操舵用の舵

 

甲板をさらに進んでいくと、当時の「砲台」や「操舵用の舵」も目にする事ができます。ちなみにこちらの舵は艦橋にあるメインの舵が故障した際に、バックアップとしての役割を担っていたものと思われます。

 

記念艦「三笠」の砲台から海を望む

 

記念艦「三笠」の砲台から空を望む

 

甲板から少し階段を上り、外の景色を眺めてみる。海へ向けてまっすぐと伸びている砲台の迫力はやはり凄いものがあります。そしてこのような分厚い鋼鉄に囲まれて海を駆け、ここで時間を過ごし、陸にいる家族たちの事を想った方々がいる。そう思うとまた、どこか感じ入るものがあります。

 

記念艦「三笠」の艦橋(その1)

 

記念艦「三笠」の艦橋(その2)

 

艦橋の様子。ここから前を臨んで操船し、歴史上に残る様々な決定も行われた。さすがに当時のその緊張感までをも感じることはできませんが、今も大切に手入れが行われ、保存されている様子を見ると、人々の想いがここに入っているという事を感じる事ができます。

 

「三笠」のクラシックな艦内(その1)

 

「三笠」のクラシックな艦内(その2)

 

甲板の下には、クラシックな部屋の数々が広がる

 

甲板から1つ下の階へと降りると、そこにはまた別の世界が広がっています。当時の調理場であった場所を目にする事ができたり、随所に艦内での生活の様子を伝える解説パネルも展示してありました。また、昔の戦艦のミニチュア模型が数百に及ぶくらいの数で展示してあり、1つ1つに簡単な説明書きも付けられていました。

 

さらに艦内の後部へと進んでいくと、長官公室をはじめとしたクラシックモダンな部屋の数々を目にする事ができるようにもなっています。こちらの部屋の数々も綺麗に手入れ、保存されており、当時の様子をかなり伺い知る事ができます。

 

記念艦「三笠」が佇む横須賀の街

 

冒頭にも書かせて頂きましたが、横須賀には独特な空気感があり、どこか不思議な魅力を持った街です。日本とアメリカのカルチャーが融合する街であり、スーパーへ行けば当たり前のように日本人とアメリカ人が買い物をし、公園には可愛い子供たちの日本語と英語の声が聞こえる。このようなクロスカルチャーの世界が日常生活の中にあったからこそ、これまでに様々なトレンドも生み出してきたのかもしれません。

 

また、記念艦「三笠」のすぐそばには、「猿島」という小さな無人島へ遊びに行くための船が出ていたり、美味しい魚が食べられる観光市場があったり、BBQが楽しめるスポットもあったりします。基地という現実のあるこの街は、他方で観光やショッピングにおいても楽しい街であり、子育てに優しい街作りを推進している地域でもあったりします。皆さんも機会があれば、クロスカルチャーの不思議な魅力が漂う街、横須賀の雰囲気をぜひ、感じてみて頂ければと思います。


plastictレキタビ編集部

歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。

 

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