鴨川シーワールドは通常のパフォーマンスはもちろん、ディスカバリーガイダンスもお薦め!
鴨川シーワールドは房総半島の南東部に位置する千葉県鴨川市の水族館。ここは「生命(いのち)の輝きと、ふれあえる海。」というビジョンに基づき、普段は身近に接する事ができない海洋生物たちと様々な形で触れ合うことができる施設です。その活動は園内展示やパフォーマンスだけに留まらず、サマースクールやジュニア・トレーナー体験などの教育活動、ウミガメの保護、飼育と繁殖の研究など多岐に渡っています。
ベルーガ(シロイルカ)のパフォーマンスは、その能力の高さに驚き!
鴨川シーワールドでは「シャチ」「イルカ」「ベルーガ」「アシカ」と4種類の動物たちがパフォーマンスを行っていて、それぞれの動物が持つ能力が存分に発揮される内容となっています。その中でも特に興味深いのはベルーガのパフォーマンス。他種のイルカほどの運動能力を持っていないベルーガの特性を活かすために、透明の水槽の中に飼育員が一緒に入ってパフォーマンスを行う形となっています(これは同園が世界で初めて行ったものだそうです)。
そして2頭のベルーガによって行われるパフォーマンスは、人が出すサインの認識力、音波によるエコーロケーション(反響定位)、社会的な協調性など、高度な知能と社会性を持つと言われるベルーガの特徴を引き出すような内容となっています。特に目隠ししたベルーガに対して、目隠しをしていないベルーガが飼育員の指示を伝えていくシーンなどは、彼らの能力の高さを思い知らされます。
パフォーマンスが終わったベルーガたちは水槽を楽しく泳ぎ回っていますが、この水槽に近寄っていくと彼らの方も人懐っこく近寄ってきて、何となくお互いにコミュニケーションできているような気がして、こちらも嬉しくなってしまいます。
鴨川シーワールドの顔とも言える「シャチ」は、同園にとって特別な存在
鴨川シーワールドにおいて「シャチ」は特別な存在です。シャチは開園時から飼育している動物であり、国内でも目にする事ができる施設の数は多くありません。そして鴨川シーワールドは、3世代にわたって園内でシャチの繁殖に成功した、日本で唯一の水族館でもあります。
シャチはイルカ科の種としては最大と言われるほどの大きさで、性質的にも獰猛と言われますが、イルカと同様に群れとしての社会性を持つ種であり、訓練への適応力も高いと言われています。そしてこのシャチが生み出すパフォーマンスは、その巨体を生かしたダイナミックなものとなっています。
大きなシャチが予想外の機敏な動作で、水面高くへと飛び上がるジャンプは大迫力で、着水した時にはその水しぶきが観客席にまで跳ねます。また、プールサイドに乗り上げてヒレをパタパタとさせる仕草は、巨大な体ならではの愛嬌も感じさせます。パフォーマンス以外の時間も親子で仲良く泳いでいたり、ジャンプを繰り返すなど、彼らの日常生活の様子も垣間見ることができます。
4種類の動物のパフォーマンスが効率的に楽しめる
鴨川シーワールドではこの2種類の他にも、運動能力抜群のイルカや、コミカルな表情で笑うアシカのパフォーマンスも楽しめます。これら4種類の動物のパフォーマンスは、それぞれ30分ほど時間をずらして行われているため、うまく組み合わせれば時間のロスもなく効率的に楽しめます。
また、パフォーマンスの内容も毎回少しずつ違うため、同じ動物のパフォーマンスを複数回見てみるのもマニアックな楽しみ方。ちなみにシャチが跳ね上げる水しぶきを浴びてみたいという方は、プール中央のできるだけ前列で、濡れても良い服装の上にレインコートを着て身構えてみてくださいね。
思わず心が和む、動物たちと直接触れ合えるプログラム
その他にも鴨川シーワールドには見所がたくさんあります。海辺の岩場を再現した「ロッキーワールド」というエリアでは、動物たちのリラックスした姿も目にする事ができます。
また、ショーを見ているだけでは物足りない!という方には、動物や魚たちと間近で触れ合えるプログラム、「ディスカバリーガイダンス」もお薦め。これには先着順の特別チケットが必要となりますが、動物や魚が飼育されているプールのバックヤードに入り、動物に直接触れたり、魚に餌をあげたりもできるプログラムです。ベルーガのぽよぽよとした頭や、イルカの滑らかな皮膚の感触など、実際に触ってみる事でわかる感動が味わえますよ。
今回ご紹介した千葉・鴨川旅のスポット
名称:鴨川シーワールド
住所:千葉県鴨川市東町1464-18
入園料金:大人(高校生含む)¥2800円、小人(4歳から中学生)¥1400円
営業時間:概ね9:00~17:00(季節等で時間が前後する場合あり)
アクセス:JR安房鴨川駅から鴨川シーワールドへの無料送迎バスあり(概ね10分間隔)
参考リンク:鴨川シーワールドの公式サイト
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