とこ春のくに・千葉で色鮮やかに咲き誇る花々の名所を巡る旅6選
「とこ春のくに(常春の国)」という言葉をご存知ですか?これは昭和39年に制定された千葉県民歌の中に出てくるフレーズなのですが、千葉県の特色を一言で表す素敵なフレーズだと思います。そこで今回は一年を通じて色鮮やかな花々が咲く国、千葉県の花スポットをまとめてご紹介していきます。
※写真は谷津バラ園の風景
【1】東洋一と言われた谷津バラ園
かつて、習志野市の京成電鉄谷津駅からほど近い場所に、谷津遊園という遊園地がありました。ここは日本で初めてのコークスクリュー(ローラーコースター)が登場し、県民からも愛されていた遊園地でしたが、親会社である京成電鉄の経営難や、東京ディズニーランドへの参画などによって1982年に閉園してしまいました。現在、この谷津遊園の跡地は高層マンション群が建ち並ぶ住宅街へと変貌しましたが、遊戯施設とともに有名だった、「東洋一と言われたバラ園」は習志野市が引き継ぎ、現在もこの地で運営されています。
※写真は数々の受賞歴を誇る京成バラ園の風景
【2】ローズウェディングでも知られる京成バラ園
一方で、京成電鉄のバラ園事業は存続し、八千代市でバラの育成などを手がけていた施設が、新たに「京成バラ園」として開園しました。こちらでは育成や品種改良なども引き続き行われていて、次々と新種のバラを発表し、数々のコンクールでの受賞歴を誇っている国際的な評価も高い育成業者になっています。こちらではバラに囲まれて結婚式を挙げるローズウェディングなどもあり、2010年には「恋人の聖地」としても認定されました。
※写真は様々な角度から植物が楽しめる千葉市花の美術館
【3】美術品のように花々が展示される千葉市花の美術館
千葉市美浜区にある千葉市立の植物園は、現在ネーミングライツを持つ企業名が冠されていますが、本来の名称は「千葉市花の美術館」となっています。こちらには亜熱帯の珍しい植物が生い茂る温室棟や、その名の通り、まるで美術品のような植物たちが美しく展示されています。展示棟では庭園やアレンジメントなどに様々な工夫がなされ、見せ方や剪定といったちょっとした違いで、同じ植物であっても全く違う印象を与えるということに気づかされます。花々の姿が新鮮に感じられる美術館となっています。
※写真は広大な敷地に四季折々の花が咲く東京ドイツ村
【4】四季折々の花が咲き乱れる東京ドイツ村
91万坪という広大な敷地を持つ、袖ケ浦市の東京ドイツ村。ここは園内を自家用車に乗ったまま移動する事を前提に作られていて、村内のあちこちに広い駐車場が設けられています。そして花の季節になると、この広大な敷地がそのまま花畑へと変貌を遂げます。3月初旬の河津桜から、9月終わりのペチュニアに至るまで、入れ替わるようにして四季折々の花を愛でる事ができます。広い園内を埋めつくすように咲く花々の姿は圧巻で、近年はイルミネーションでも有名になりました。
※写真は南国の花が出迎えてくれるアロハガーデンたてやま
【5】大きな温室に南国の花が生い茂るアロハガーデンたてやま
館山市にある動植物園アロハガーデンたてやまは、延々と連なる巨大な温室群が特徴的なスポット。温室の中は常夏の南国となっていて、極彩色の花々が一年中咲き誇っています。以前までは南房パラダイスという名称で道の駅を併設していましたが、動植物園の部分だけがアロハガーデンの名前でリニューアルオープンしています。また、園の前を通る道は房総フラワーラインと呼ばれ、道の両脇は季節ごとに様々な花で彩られています。
※写真は千倉の花畑で咲き誇るストック
【6】一足早い春を迎える千倉の花畑
房総半島の先端部にある南房総市。ここは一年を通じて温暖な気候の場所であり、千倉町の海岸に面した白間津地区は、例年であれば概ね1月から花摘みができるほどにもなっています。ストックやキンギョソウ、菜の花などで埋め尽くされた花畑が印象的なこのスポットは、海沿いでもあるため、いつ来ても心地よいほど。もちろん春は最も美しく、散策にもお薦めの場所となっています。
今回は千葉の花々を堪能する旅をご紹介しましたが、花というのは見る側の人を癒してくれる存在です。皆さんもぜひ、とこ春のくに(常春の国)の美しい花々に触れ、日々の疲れを癒やしてみてくださいね。
南房総周辺の人気宿ランキングをチェック