宮崎名物、みやざき地頭鶏の炭火焼き【みんなで楽しむご当地グルメ】
みんなが全国の旅先で楽しんだ、ご当地グルメの逸品をご紹介するプチ読み物。第28回は宮崎名物「みやざき地頭鶏の炭火焼き」をご紹介。歴史スポット巡りの合間にほっと一息、ご当地ならではのメニューが、旅の思い出作りをグンと盛り上げてくれますよ!

宮崎から望む霧島連峰と桜島 / A_CUVE
みやざき地頭鶏の炭火焼き、薦めてくれた旅人さんの声
宮崎県のご当地グルメの代表格と言えば「地鶏の炭火焼」です。こちらの写真は宮崎県内でも人気の地鶏専門店「ぐんけい隠蔵」の人気メニューです。炭火で豪快に焼かれた地鶏が、熱々の鉄板の上でジュウジュウと音を立てて運ばれてきます。地鶏の身はプリプリで、炭の香りがまた香ばしく、薄い塩味でそのまま味わえばもう絶品です。
さらにゆず胡椒も付いてきますので、これを付けて食べればピリ辛ながらも爽やかな味わいへと変わっていきます。もし皆さんも宮崎に行くのであれば、ぜひとも食べて欲しいメニューですし、一度で二つの味わいが楽しめるのも楽しいですよ。
このご当地グルメの歴史メモ
地頭鶏(じとっこ)と呼ばれる宮崎の地鶏は、チキン南蛮などとともに、宮崎を代表するご当地グルメの1つで、江戸時代に地頭(領主)へ献上していた事に由来する名前だとも言われます。ただしその数は少なく、長年にわたって希少な鶏とされてきました。しかしながら1998年、大分、熊本、宮崎の三県で共同研究を進めて交配試験を繰り返し、九州ロードという新たな地鶏を誕生させます。この鶏を用いて交配を進めた結果、宮崎で誕生したのが「みやざき地頭鶏」で、現在では名古屋コーチンに続くほどの出荷数を誇る鶏になっています。
現在、宮崎県内にはみやざき地頭鶏の料理を提供する店が多数あり、刺し身やタタキ、揚げ物などの形でも名物の鶏を味わう事ができます。しかしながら、一番人気のメニューと言えばやはりこの「地鶏の炭火焼き」。高い火力の炭火で一気に焼き上げ、鶏からしたたる油で炎が上がり、黒ずんだ外見が特徴にもなっています。適度な歯ごたえの食感に染み出す鶏肉の旨味、シンプルな味付けだからこそストレートに美味しい、そんな名物メニューになっています。
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。