広島・尾道名物、尾道ラーメン【みんなで楽しむご当地グルメ】
みんなが全国の旅先で楽しんだ、ご当地グルメの逸品をご紹介するプチ読み物。第25回は尾道名物のご当地グルメ「尾道ラーメン」をご紹介。歴史スポット巡りの合間にほっと一息、ご当地ならではのメニューが、旅の思い出作りをグンと盛り上げてくれますよ!
纜車 千光寺 尾道 おのみち Onomichi, Hiroshima / Toomore
尾道名物のご当地グルメ「尾道ラーメン」、薦めてくれた旅人さんの声
広島に旅行した際、一度食べてみたいと思っていた「尾道ラーメン」を味わってきました。ラーメンのスープは魚介のダシが効いた、醤油ベースのあっさりとした味わいで、見た目も透き通ったスープでした。そして麺はとんこつラーメンに使われるような細麺になっていて、食べてみるとコシのある麺具合でした。
具材はチャーシュー、長ネギ、細いメンマとなっていて、尾道ラーメンの特徴でもある、大きめの背脂が浮いていました。ちなみに背脂が入っている割には脂っこさもなく、スープがあっさりとしている分、とても食べやすかったのが印象的でした。最近はとんこつ系のこってりとしたラーメンが多く、あまり醤油系のラーメンを食べていませんでしたが、こういった味わいのラーメンもいいものだなと感じた一杯でした。
このご当地グルメの歴史メモ
同じ広島県内でも、西と東では文化も若干異なり、味の好みについても同じく異なると言われます。それはラーメンにおいても同様であり、西の広島ラーメンが醤油とんこつをベースにしたスープであるのに対し、東の尾道ラーメンはシンプルな鶏ガラをベースした醤油味のラーメンとなっています。また、尾道ラーメンのスープには瀬戸内海でとれる魚の出汁を加えるといったような工夫もなされています。
この尾道ラーメンは、地元で60年以上の歴史を持つと言われますが、全国にこのラーメンの存在が知れ渡るきっかけとなったのは、鞆の浦で練り物を製造する「阿藻珍味」という会社が、お土産用の商品として尾道ラーメンを開発。キヨスクで販売してみたところ、たちまち人気となり、広がっていったと言います。尚、尾道の街では昔から「朱華園」と「つたふじ」という2つの店が人気を集めており、多くの観光客が訪れ、本場の尾道ラーメンを味わっています。
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。