栃木で泊まりたい!風情ある老舗旅館・文化財のある旅館
歴史旅に欠かせないのが贅沢なひと時が味わえる名旅館と美味しい料理。ここでは栃木県への歴史旅で一度は泊まってみたい、風情ある老舗旅館や文化財のある旅館をまとめてご紹介。今後も旅館のリストは随時追加していきますよ。
※写真は日光金谷ホテルからの風景
【1】日光金谷ホテル
この旅館を教えてくれた人の声
明治6年に開業した金谷ホテルは日本最古のリゾートクラシックホテルであり、洋館の趣ある建物が特徴です。こちらはホテルそのものが有形文化財に登録され、近代化産業遺産の指定を受けています。ちなみにホテル内のコーヒーラウンジで食べれる、100年前のレシピを元にした「100年カレー」は絶品です。ビーフ、チキン、カモの3種類があり、私はチキンを選んだのですが、チキンの脂っぽさが全くないにも関わらず、コクはしっかりとあり、まろやかで品のあるお味でした。従業員の方々もきちんとしていて、どこか親しみのある接客も金谷ホテルの魅力です。昼夜を問わず、静かにのんびりと過ごせるホテルです。
住所:栃木県日光市上鉢石町1300
アクセス:東北自動車道「宇都宮IC」から日光道へ。「日光IC」から約5分
【2】湯西川温泉 平家直孫の宿 本家 伴久
この旅館を教えてくれた人の声
伴久は日光から北へ50km、湯西川温泉郷の宿で、創業は1666年という超老舗の旅館です。もともとは平家の落武者がこの地に住み着き、温泉を発見したと伝えられています。内部の樹齢を感じさせる、大柱を配したロビー、そして深山川を臨む客室、こちらは一部屋ごとにそれぞれの趣があります。食事についてはかずら橋を渡った先の食事処で囲炉裏料理が楽しめます。また、温泉についても内湯、露天風呂、貸切風呂と多種が揃い、泉質はアルカリ性の単純泉。サラッとした美肌の湯として知られます。山深い場所でこそ体感できる、素晴らしい癒しの空間がこの宿にはあります。
住所:栃木県日光市湯西川温泉749
アクセス:東武鉄道会津鬼怒川線「湯西川温泉駅」からバスで約20分
【3】巌華園(がんかえん)
gannkaen 巌華園 足利 / bluXgraphics(motorcycle design Japan)=Midorikawa
この旅館を教えてくれた人の声
足利市にある旅館「巌華園(がんかえん)」の庭園は名勝に指定されていて、和風建築の主屋、表門、蔵は有形文化財にも登録されています。ここは足利市にゆかりの深い中島家が代々引き継いでいましたが、中島家が所有する「頼朝富士の巻狩の図(高久隆古作)」は栃木県の文化財にも指定されています。
「巌華園」の命名は江戸時代の画家、渡辺華山によるものだそうで、同じく江戸時代の蘭学者であり医者であった高野長英も寄ったことがあるそうです。戦後には作家の壇一雄や画家の岡本太郎、俳優の森繁久弥などの文人、著名人が利用してきました。近年はTVドラマや映画のロケ地にも使用されていて、地方ロケの際に俳優やスタッフの方が宿泊する事もあるそうです。1991年の大河ドラマ「太平記」のロケでは、真田広之さんや緒形拳さんも宿泊したそうです。
住所:栃木県足利市月谷町8-1
アクセス:JR両毛線「足利駅」から車で約8分
【4】北温泉旅館
この旅館を教えてくれた人の声
北温泉旅館は外観からも歴史が感じられる旅館です。江戸時代の安政年間に建てられたという建物を中心に、明治、昭和に増築された木造3階建ての建物が続き、古き良き時代の面影を濃く残しています。ホームページには「古い暖簾には岐多温泉と書いてあります」とありますが、明治時代以前は源泉の岐路が多いことからこのように書かれ、「きたおんせん」と呼ばれてきました。その後、明治時代に入って漢字が統合されていく過程で北温泉という名前になったと考えられています。尚、日帰り温泉もあるので、気軽に行けて一見の価値がある旅館です。
住所:栃木県那須郡那須町大字湯本151
アクセス:東北自動車道「那須IC」から約30分
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。