山梨・甲州名物のほうとう【みんなで楽しむご当地グルメ】
みんなが全国の旅先で楽しんだ、ご当地グルメの逸品をご紹介するプチ読み物。第23回は山梨県のご当地グルメ「ほうとう」をご紹介。歴史スポット巡りの合間にほっと一息、ご当地ならではのメニューが、旅の思い出作りをグンと盛り上げてくれますよ!
※写真は甲府の夜景と富士山
山梨のご当地グルメ「ほうとう」、薦めてくれた旅人さんの声
山梨と言えば「ほうとう」が有名なので、山梨では有名な「小作」で「猪肉ほうとう」を食べてきました。ほうとうは熱々の大きな鉄鍋に入っていて、もちもちとした小麦の太麺にカボチャ、じゃが芋、里芋、白菜、ねぎ、ごぼう、にんじん、しいたけ等の野菜を一緒に、味噌で煮込んだ甲州の名物です。
ちなみに普通のほうとうには野菜が入っていますが、「猪肉ほうとう」には野菜に加えて猪肉が入っていました。猪肉は臭みもなく、豚肉のような味わいでしたが、やや歯ごたえがあって美味しく頂きました。寒い時期に食べるには最適の逸品で、とても体が温まります。
このご当地グルメの歴史メモ
山梨県を代表する郷土料理、ご当地グルメと言えば、真っ先に名前が挙がってくる「ほうとう」。このご当地グルメは農水省の「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれていて、地元山梨では馴染み深い料理になっています。ほうとうの麺は一見すると、うどんのようにも見えますが、麺に塩を練りこまず、コシを求めないのがほうとうの麺の特徴とも言われます。
そして、このほうとうという郷土料理の歴史を語る上で出てくる武将の名前が武田信玄。ほうとうは合戦に出ていく武田家の陣中食であったと言われ、武田信玄をはじめとした武田家の武将、兵士たちにとっても馴染み深い料理であったと言われます。尚、一説には武田信玄が刀で野菜を刻み、ほうとうを作った事から、「宝刀(ほうとう)」という呼び名になったといった話もあります。
今回ご紹介した「小作」は、山梨県内で多数の店舗を持つほうとう料理の店であり、山梨では誰もが知るお店の1つとなっています。
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。