青森で泊まりたい!風情ある老舗旅館・文化財のある旅館
歴史旅に欠かせないのが贅沢なひと時が味わえる名旅館と美味しい料理。ここでは青森の歴史旅で一度は泊まってみたい、風情ある老舗旅館や文化財のある旅館をまとめてご紹介。今後も旅館のリストは随時追加していきますよ。
【1】酸ヶ湯温泉旅館
Sukayu hot spring / elyenjoymylife
この旅館を教えてくれた人の声
江戸時代から続く湯治場という立地で、戦後間もない時期に国民保養温泉地第1号に指定された旅館です。旅館の顔はなんといっても大浴場、160畳の「ヒバ千人風呂」です。照明を落とした空間と、使い込まれた木造板張りの空間に歴史を感じます。乳白色の泉質も評判が高く、歴史とお湯の両方を堪能する事ができます。また、伝統を受け継いだ湯治棟も残っています。客室数約50というやや大規模な施設でありながら、昔ながらの木造建築のぬくもりを感じながら過ごせます。
住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸ケ湯沢50
アクセス:JR東北本線「青森駅」から十和田湖行バスで約70分、酸ケ湯温泉バス停下車
【2】石場旅館
Hirosaki Castle 弘前城 / Ari Helminen
この旅館を教えてくれた人の声
弘前城のすぐ近くにある石場旅館は創業が明治12年で、国指定の登録有形文化財になっている旅館です。旅館の正面入口を入ると、庭園などで見かけるような木造の太鼓橋がかかっています。館内に橋がかかっているのはとても珍しくて印象的でした。また、1階から2階へと通じる階段は螺旋状になっていて、これがまた不思議な風情です。ここは今どきの旅館の建物のようなシンプルな構造ではなく、旅館内のあちこちに様々な意匠が施されていて、不思議な趣のある建物です。近年は外国の方にも人気の旅館です。
住所:青森県弘前市元寺町55
アクセス:JR奥羽本線「弘前駅」から徒歩約18分、タクシーで約8分
【3】新むつ旅館
この旅館を教えてくれた人の声
建物が登録有形文化財となっている旅館です。この旅館のある小中野というあたりは、かつて花街だった場所だそうで、新むつ旅館は元々、明治30年頃に開業した新陸奥楼という貸座敷だったそうです。その貸座敷が昭和32年に旅館へと業態を変えて現在に至っているとのことです。1階の吹き抜けを渡る空中廊下があるなど、建物のそこかしこに妓楼の華やかな雰囲気を残しています。また、今でも旅館には戦前の台帳が残っていて、海の男たちが遊女と遊んだ一晩の記録がそこに記されています。
住所:青森県八戸市小中野6丁目20-18
アクセス:JR八戸線「陸奥湊駅」から徒歩約14分
【4】薬研温泉 古畑旅館
この旅館を教えてくれた人の声
下北半島の薬研温泉にある旅館です。薬研温泉は大阪夏の陣で敗れた豊臣方の武士が、下北まで落ち延びて隠れ住んで開湯したと言われる温泉ですが、この古畑旅館の当主はこの豊臣方の武士の子孫に当たるそうです。開湯400年となる薬研温泉の歴史は古畑旅館の歴史と重なります。大阪城落城前に豊臣秀頼公から拝領し、下北半島まで持ってきたという薬師如来像は現在も大切に祀られ、毎年7月の丑湯祭りでご開帳されています。現在の古畑旅館は薬研渓流のそばの安らぎの宿として、総ヒバ造りのお風呂と下北ならではの料理が人気となっています。
住所:青森県むつ市大畑町薬研1
アクセス:JR大湊線「下北駅」下車、バスに乗り換え大畑バス停下車。バス停から車で約15分
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。