東京で将門伝説に触れる!平将門にゆかりを持つ東京都内の神社7選
関東一円に残る平将門公の伝説。その中でも東京都内の7つの神社はゆかりの社と伝えられ、パワースポットとして各社を巡る方もいるほど。ここでは平将門公にゆかりがあるという東京都内の7つの神社をまとめてピックアップしていきます。
平安時代に東国で独立国家の立ち上げを試み、京の朱雀天皇に対抗して自らを「新皇」と名乗った平将門。しかし朝敵という烙印を押された将門は、新皇に即位してからわずか2ヶ月ほどで藤原秀郷らに討たれ、悲劇の最期を遂げてしまいます。平将門公を巡っては、日本の武士の起源であるといった評価や、反りのある日本刀を日本で最初に造らせた人物と言った話も残っています。今回は平将門公にゆかりのある東京都内の7つの神社をまとめてご紹介していきます。
【1】平将門公の鎧が眠るという「鎧神社」
鎧神社には平将門公が使用したという鎧が境内に埋められているという伝説が残ります。江戸時代までは「鎧大明神」と呼ばれ、柏木村の古社として人々から尊崇されていたと言います。この社が鎧神社と名付けられたのは、ヤマトタケルが東征の際、甲冑六具をこの地に奉納したことに由来すると言われています。現在は境内の敷地に保育園も開設されている都内の神社となっています。
住所:東京都新宿区北新宿3丁目16-18
アクセス:JR中央本線「大久保駅」から徒歩約10分
【2】平将門調伏のための神社と伝わる「水稲荷神社」
かつて「冨塚稲荷」とも呼ばれていた水稲荷神社は、1702年に水が湧き出たことをきっかけに、現在の名称に改名されたと言います。こちらには水商売、消防、そして眼病の神様が祀られており、基本的に一般客の登拝は行えないものの、7月の海の日と、その前日の「高田富士まつり」の時のみ、一般客の参拝が行えるようになっています。ちなみに隣接する甘泉園公園では、和の趣がある昔ながらの日本庭園が楽しめます。神社を訪れた際には、隣の公園に足を伸ばしてみるのも一興かもしれません。
住所:東京都新宿区西早稲田3丁目5-43
アクセス:都電荒川線「早稲田駅」から徒歩約5分/東京メトロ東西線「早稲田駅」から徒歩約12分
【3】平将門の足が祀られた?という風説が残る「筑土八幡神社」
夢の中に出てきた八幡神のお告げを受け、ある老人が神を祀ったのが神社の起源と言われています。西暦850年ごろには、円仁が東国を訪れた際にほこらを建設し、最澄が彫ったと言われる阿弥陀如来像を奉納。それから約600年後、上杉朝興によって社殿が建設されたという歴史を辿っています。尚、戦時中に社殿が消失してしまったため、現在の社殿は飯田橋自治会によって再建されたものとなっています。筑土八幡神社には、江戸時代初期に黒衣の宰相と呼ばれた天海僧正が、平将門公の遺体の一部(足)を祀ったという風説がありますが、正確な事はわかっていません。
住所:東京都新宿区筑土八幡町2-1
アクセス:JR線・東京メトロ「飯田橋駅」から徒歩約8分/都営大江戸線「牛込神楽坂駅」から徒歩約7分
【4】平将門公が神として祀られる「神田明神」
平将門はいわゆる「平将門の乱」と呼ばれる戦いでその命を落としました。そして将門の首は神田明神の近辺に葬られ、現在その場所は「平将門の首塚」とも呼ばれています。西暦1300年頃、この界隈で疫病が流行した際、人々は「将門の首塚の祟りではないか」と噂をしたと言います。そしてその後、定期的に首塚の供養が行われるようになり、平将門公は神社の主祭神となっています。神田明神で平将門公に祈りを捧げれば、勝負運が上がるという話も伝えられています。
住所:東京都千代田区外神田2丁目14-10
アクセス:東京メトロ銀座線「末広町駅」から徒歩約4分
【5】日本最大のビジネス街のど真ん中にある「将門の首塚」
文字通り平将門公の首が祀られている場所で「将門塚」とも呼ばれています。言い伝えによると、討たれた将門公の首は平安京まで運ばれ、都大路で晒し首となったものの、それから3日を経た頃に首が飛び上がり、故郷に向かって空を飛んだと言います。残っている伝説では将門公の首は数箇所に落ちたとされ、その全ての場所が首塚とされています。そして最も有名なスポットとなっているのが東京・大手町にあるこちらの首塚です。
住所:東京都千代田区大手町1-2-1
アクセス:東京メトロ各線「大手町駅」から徒歩約4分
【6】平将門公の兜が埋まると伝わる「兜神社」
日本の証券ビジネスの中心地、「兜町」という街の名前の由来にもなっているというのが「兜神社」。ここには平将門公がかつて使用していたという兜が埋まると伝えられています。また、源氏の源義家が戦に出陣する前に、柳川の川辺に兜を埋めて勝利を祈願したという逸話も残ります。こじんまりとした神社ではありますが、オフィス街の中に佇む巨大な石碑は存在感を放っています。
住所:東京都中央区日本橋兜町1-12
アクセス:東京メトロ東西線・都営浅草線「日本橋駅」から徒歩約5分
【7】平将門公の一族が今も宮司を務めるという「鳥越神社」
かつて東征に出たというヤマトタケルを祭神として祀る鳥越神社。こちらは平将門公の首が空を飛んだ際、この地を飛び越して行ったために「飛び越え→鳥越」という地名がついたという逸話が残されています。現在、この鳥越神社の宮司は代々にわたって千葉氏という一族が務めていますが、この千葉氏の祖先を辿ると平将門の叔父にあたる平良文に行き着くとも言われます。
住所:東京都台東区鳥越2-4-1
アクセス:都営浅草線・大江戸線「蔵前駅」から徒歩約9分
レキタビ編集部
歴史スポット巡りや観光、老舗の歴史飯を味わう旅って案外楽しい!と言って頂けるような情報を発信したいと思います。
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