長崎・島原名物、寒ざらし【みんなで楽しむご当地グルメ】

みんなが全国の旅先で楽しんだ、ご当地グルメの逸品をご紹介するプチ読み物。第18回は長崎県、島原のご当地グルメ「寒ざらし」をご紹介。歴史スポット巡りの合間にほっと一息、ご当地ならではのメニューが、旅の思い出作りをグンと盛り上げてくれますよ！

長崎・島原名物の寒ざらし、薦めてくれた旅人さんの声

長崎県・島原の名物である「寒（かん）ざらし」です。指先くらいの大きさの小さな白玉がたくさん入っていて、夏に食べたい涼やかなスイーツです。 写真はあんこ乗せですが、プレーンなタイプの寒ざらしはざらめのシロップに浮いていて、そちらもあっさりとしていて美味しいですよ。島原ではお抹茶とのセットで頂く事もできました。ちなみにお薦めしたいお店は「しまばら水屋敷」。商店街の中にあるのが嘘のような、明治時代から続く木造建築と鯉が泳ぐ澄んだ池がたまらなくノスタルジックなお店でした。

このご当地グルメの歴史メモ

島原の乱という江戸時代の歴史的な事件で記憶されている街「島原」。街中には水路が巡り、水の街とも言われるこの城下町には数々の武家屋敷も残されています。そしてこの街のご当地スイーツとも言える名物が「寒ざらし」であり、街の各地でそれぞれの寒ざらしが作られ、観光客へと振る舞われています。

蜂蜜ときざらと呼ばれる砂糖を混ぜ合わせて作ったシロップの中に、島原の水で手作りした白玉だんごを入れたこの逸品は、上品な甘さとのど越しが心地良く、夏場の涼を求める人たちに潤いを与え続けてきました。近年は島原市内のしまばら湧水館という場所で寒ざらしの手作り体験なども行なっていて、郷土の味を引き継ぎ、広める取り組みも行われています。