埼玉・秩父名物、わらじカツ丼【みんなで楽しむご当地グルメ】

みんなが全国の旅先で楽しんだ、ご当地グルメの逸品をご紹介するプチ読み物。第14回は埼玉県秩父市のご当地グルメ「わらじカツ丼」をご紹介。歴史スポット巡りの合間にほっと一息、ご当地ならではのメニューが、旅の思い出作りをグンと盛り上げてくれますよ！

※写真は安田屋日野田店 / Kuruman

秩父の名物、わらじカツ丼。薦めてくれた旅人さんの声

埼玉県秩父の名物、わらじカツ丼はまさにガッツリ飯が好きな方にお薦めのご当地メニューでした。まさにわらじのように大きなロースカツが2枚、丼ぶりに入ったご飯とキャベツの千切りの上にどんと乗っています。加えて生姜と長ネギ、金箔がカツの上に散らされていました。

カツは非常に大きくてボリュームも十分ですが、からっと揚げられているので、意外にもサクサクと食べ進められます。また、カツの上に甘じょっぱい味わいのタレがかかっているので、これでまたご飯とキャベツを食べる手が止まらなくなってしまいます。どんどん食が進み、あっという間に完食しました。

このご当地グルメの歴史メモ

いまや関東のB級グルメの中でもよく知られるようになってきている「わらじカツ丼」。このご当地メニューの発祥は秩父、小鹿野町の大正5年創業の店「安田屋」にあると言われます。そしてこの小鹿野町は「バイクのライダーに優しい街づくり」というユニークな観光施策を掲げていて、安田屋はバイクのツーリング途中に立ち寄るランチスポットとしても人気を集め、わらじカツ丼の存在がよく知られるようになっていきました。ちなみに小鹿野町では「観光バイク大使」というPRも行なっていて、俳優の山口良一さんが大使を務めています。

名物となっている「わらじカツ丼」は、このカツ丼を食べたお客さんが「まるでわらじのようだ」と語った事に由来して名付けられたメニューと言われ、一見するとシンプルなカツ丼のようにも思えますが、醤油ベースの割り下で揚げたてのカツを煮るなどの工夫も施されています。